校長だより

父の日に向けて

2010年7月1日

6月10号の週刊ジャーニーに、英国人の労働時間が長くなってきているという調査結果が紹介されていました。4千人にアンケートを取った結果、その平均的な出社時間は8時28分、退社時間は5時29分で、昼食時間は30分程度で済ませることが多いため、実質労働時間は8時間であるという内容でした。私どもの事務局があるビルで働く英国人を見ていても、昼食時間の1時から2時の間にも仕事をしている人をよく見かけるようになりましたし、パブでゆったりと昼食を取っている人もめっきり少なくなったように思います。英国人の仕事の仕方が変わってきた様子は、英国人との接点が少ない私でも確かに感じるところです。 ところで、この記事を読まれた方の中には、この程度でニュースになるのかと思われた方も少なくなかったのではないでしょうか。このように思うのは、私たち日本人の労働時間は総じて、英国においても8時間の比ではなく多いからです。 先日の個人保護者会を通し、お父さんの帰宅時間が遅い、帰宅さえできない日がある、そのため子供と接する時間がほとんどないなど、仕事で忙しいお父さんが多いことを知りました。昔は、ゴルフなど接待で忙しいという話は多く伺ったものですが、今はそれも少なく、ただただ会社に入り浸り夜遅くまで仕事をしている方が多いようで、ご本人のお体や、お母さんや子供たちのことを考えると心配になってきます。 私がロンドン校の校長になりたての頃、自分の授業に加えて、教師の指導内容の監督、業務内容の監督、生徒募集・広報、経理他が一気に降りかかり、連日明け方まで仕事をするという日が続いたことがありました。このような中、疲れているという自覚症状はなかったのですが、ある夜明け前4時ぐらいのこと、突然呼吸がうまくできなくなり、体がしびれ出したことがありました。やっとの思いで自分で救急車を呼び事なきを得ましたが、このことがあってから仕事の仕方を工夫するようになりました。また、私の体は私だけのものではなく、家族のものであることにも思い至りました。 企業間の競争がグローバル化し、新興国の追い上げも激化する中、どの企業も生き残りをかけて厳しい戦いを強いられています。そのような苦しい状況は理解できるのですが、それでも私たち日本人も、英国人程度の残業時間で済ますことはできないものでしょうか。本人の仕事や家族に対する考え方が最も大事だとは思いますが、会社の体制も大事でしょう。上司は部下の仕事の様子を十分に監督し、効率のよい仕事の仕方をアドバイスし、また一方で部下も上司の仕事の様子に注意を払い、ときには苦言を呈することも必要なのではないでしょうか。 さもなくば、家族は崩壊し、本人の死さえ招きかねません。父の日に向けて、お父さん方の健康とご家族の幸せをお祈りします。

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