毎月、塾生の方にお配りしている月例通信より、校長だよりを以下に掲載します。

毎月、塾生の方にお配りしている月例通信より、校長だよりを以下に掲載します。
先日保護者の方から、ご自宅に空き巣が入り車を盗まれたという話を聞きしました。夜寝入った後の出来事で朝まで気づかなかったそうですが、うっかり鍵をかけ忘れた裏庭側のドアから侵入されたようで、朝起きて見ると車の鍵と携帯電話が見当たらず、外を見渡すと車も消えていたそうです。平和な普段の生活が一気に崩れるような事件に大きなショックを受けられたに違いありません。被害に遭われた方より、同じような目に遭う方がでないように月例通信でご注意を呼び掛けることができればとの思いであることをお聞きし、このコラム取り上げさせていただくことにしました。
楽しかった旅行から家に戻ってみると家中が荒らされていた、というのでは、折角の休暇も台無しです。日本領事館のホームページに「空き巣および自動車窃盗について」の対策が紹介されていましたので、それを参考にし、外出する際に特に大事だと思われることを以下に記載します。
普段と違った生活となる夏休みは、想像もできなかったことも起こりがちです。心配しだすときりがありませんが、備えあれば憂いなし、万全の対策を取るに越したことはないでしょう。
待ちに待った夏休み、子どもたちはもちろんですが、保護者の皆様もご家族揃っての休暇を心待ちにされていることと思います。この夏休みが、皆様にとって安全で有意義な日々となることを心より祈っております。
6月10号の週刊ジャーニーに、英国人の労働時間が長くなってきているという調査結果が紹介されていました。4千人にアンケートを取った結果、その平均的な出社時間は8時28分、退社時間は5時29分で、昼食時間は30分程度で済ませることが多いため、実質労働時間は8時間であるという内容でした。私どもの事務局があるビルで働く英国人を見ていても、昼食時間の1時から2時の間にも仕事をしている人をよく見かけるようになりましたし、パブでゆったりと昼食を取っている人もめっきり少なくなったように思います。英国人の仕事の仕方が変わってきた様子は、英国人との接点が少ない私でも確かに感じるところです。
ところで、この記事を読まれた方の中には、この程度でニュースになるのかと思われた方も少なくなかったのではないでしょうか。このように思うのは、私たち日本人の労働時間は総じて、英国においても8時間の比ではなく多いからです。
先日の個人保護者会を通し、お父さんの帰宅時間が遅い、帰宅さえできない日がある、そのため子供と接する時間がほとんどないなど、仕事で忙しいお父さんが多いことを知りました。昔は、ゴルフなど接待で忙しいという話は多く伺ったものですが、今はそれも少なく、ただただ会社に入り浸り夜遅くまで仕事をしている方が多いようで、ご本人のお体や、お母さんや子供たちのことを考えると心配になってきます。
私がロンドン校の校長になりたての頃、自分の授業に加えて、教師の指導内容の監督、業務内容の監督、生徒募集・広報、経理他が一気に降りかかり、連日明け方まで仕事をするという日が続いたことがありました。このような中、疲れているという自覚症状はなかったのですが、ある夜明け前4時ぐらいのこと、突然呼吸がうまくできなくなり、体がしびれ出したことがありました。やっとの思いで自分で救急車を呼び事なきを得ましたが、このことがあってから仕事の仕方を工夫するようになりました。また、私の体は私だけのものではなく、家族のものであることにも思い至りました。
企業間の競争がグローバル化し、新興国の追い上げも激化する中、どの企業も生き残りをかけて厳しい戦いを強いられています。そのような苦しい状況は理解できるのですが、それでも私たち日本人も、英国人程度の残業時間で済ますことはできないものでしょうか。本人の仕事や家族に対する考え方が最も大事だとは思いますが、会社の体制も大事でしょう。上司は部下の仕事の様子を十分に監督し、効率のよい仕事の仕方をアドバイスし、また一方で部下も上司の仕事の様子に注意を払い、ときには苦言を呈することも必要なのではないでしょうか。
さもなくば、家族は崩壊し、本人の死さえ招きかねません。父の日に向けて、お父さん方の健康とご家族の幸せをお祈りします。
5月の特別授業では、ミツバチが不足しているといニュースを受け、ミツバチが人間社会に大きく貢献してきた姿や現在の問題点を取り上げるとともに、我々人間はこれからミツバチや昆虫または自然とどう関わっていけばよいのかについて生徒とともに考えました。
2006年の秋から2008年春にかけてアメリカでは、ミツバチの巣能~の中に女王バチとわずかな働きバチだけを残して、その他の働きバチが一斉にいなくなるという現象があちこちでおきました。その後この現象を「CCD ( Colony Collapse Disorder )」と呼ぶようになりました。この現象はアメリカだけでなく世界中に広がり、当時北半球にいたミツバチの4分の1が死んだと考えられました。日本でも2009年春には、花粉交配用のハチ群を十分に用意できずミツバチの値段が2倍~3倍に値上がりしました。
通常、ミツバチと呼ぶときには、セイヨウミツバチを指しますが、このセイヨウミツバチは、他のハナバチとは比較にならないほど優秀でよく飼いならされています。セイヨウミツバチの巣能~からは100kgもの蜂蜜が取れることもあるのに対し、ニホンミツバチの場合には、取れても2~3kgだそうです。優秀であるがゆえに、世界各地で重宝され、アメリカでは、2月にはカリフォルニアのアーモンドの交配に、3月はワシントンのりんごなどとトラックに乗せられ数千キロを移動させられることも珍しくないようです。
CCDの原因はいまだにわかっていませんが、専門家は、長距離を移動することによるストレス、栄養の偏り、寄生ダニの殺虫剤の影響、農薬などが複合的に作用し、免疫の低下からウイルスが暴~延したのではないかと考えているようです。
今、アメリカの養蜂家の中には、CCDの反省から、経済至上主義を改め、ミツバチ飼育の原点に立ち返り、抵抗力のある丈夫なミツバチを育てはじめた人々も出てきたようです。
以上、詳しくは、お子様に配布した特別授業の資料にありますので、ご一読ください。また、その資料でも紹介した『ハチはなぜ大量死したのか』(英語版: Fruitless Fall、ローワン・ジェイコブ著)は、膨大な資料と現地訪問をもとに書かれ洞察力も鋭く素晴らしい本です。
資料を作りながら、昆虫や自然だけでなく、子供たちの教育についても考えさせられました。子供たちが、ストレスの多い現代社会に向かって、どうしたら力強く羽ばたいていけるかについてです。
まずは、このハーフターム、体を休め、本を読み、外に出ていろいろ見聞きし、次への活力を蓄えてほしいと思います。
皆さんのご家庭は、「お父さん・お母さん」ですか。それとも「パパ・ママ」ですか。ベネッセによると、高校生以下の子供を持つ保護者が子供から何と呼ばれているかを調べたところ、約5割が「お父さん・お母さん」、約4割が「パパ・ママ」、残り1割は「親父・お袋」ほかあだ名などでした。詳しくはベネッセのホームページにありますのでご確認ください。(http://benesse.jp/blog/20100225/p1.html)
さて、我が家では数ヶ月前から、次男・三男に「パパ・ママ」をやめて「お父さん・お母さん」と呼ばせるようにしました。ところが長男は日本の高校で寮生活を送っており、この変化を知らないままに春休みに半年ぶりにこちらに戻ってきました。長男の滞在中は、次男・三男が「お父さん」と呼ぶ度にドキッとしていました。長男が「お父さん」という言葉をどのように感じるかと考えたからです。長男のときには、その後のことに考えが及ばず、ずるずると呼び名を変えずにいました。長男が中学生になる頃には、親の名を呼びにくそうにしていたにも関わらずです。今回の滞在中、長男は呼び名の突然の変化に短期間で慣れるはずなどありません。「ねえ、ねえ」としか呼ばざるを得なかったのを見るにつけ、可哀そうなことをしたなと思っています。
「お父さん」と呼ばれるようになってから、自分自身の変化に驚いています。どこかに甘えがあった家ではぐうたらなパパから、しゃんとしなければという思いが強くなってきたのです。今頃になって、名は体を表わすことの意味を体得したような思いです。
名前の呼び方、呼ばれ方には、考えさせられることが多いです。生徒の名前の呼び方もしかりで、名前の呼び方一つで、生徒の学習態度まで変わってしまいます。教師と生徒がほど良い関係を保ち、なお且つ生徒の自立を促すような呼び名の使い分けについて、あらためて教師間で話し合うつもりです。
2010年度入学に向けた受験がほぼ終了し、スタッフ間でこの受験を振り返り、報告会・反省会を行いました。その中で、帰国枠入試の資格条件や帰国後の住民登録に関する問題点が報告されましたので、以下にお伝えします。
1つは、帰国枠入試の資格条件と母子残留における問題点です。(以下、海外勤務を要する保護者が父親だという前提で話を進めます。)帰国枠入試を行う多くの学校では、海外滞在年数や帰国後の期間制限を設けています。そのため、帰国枠受験ができるよう、父親が帰国した後も、母子のみで海外に残留するケースが見られます。ところが、今回、問題となった学校は、中学校3年間のうち2年間以上を海外勤務を要する保護者と共に滞在すること、としており、母子は中学校3年間のうち2年間以上を英国で生活したものの、父親の滞在年数が半年足りず、帰国枠を使うことができませんでした。一般枠と帰国枠では内容が大きく異なるため、帰国枠が使えなかったことは本人にとって大きな痛手でした。本人は小4から英国に滞在していましたので、学校側には、もう少し融通を利かせてほしかったところです。
もう1つは、帰国後の住民登録と就学の義務に関する問題点です。通常、市町村および区役所では、日本に本帰国後、居住を開始してから2週間以内に住民登録をすることを義務付けています。また、登録と同時に中学3年生までは就学の義務が発生し、居住地域に合わせて公立の学校が紹介されます。ところが、受験を控えた生徒には、学校よりも塾の方が効率よく学習できるため、受験時期に帰国をした場合には、住民登録を2週間以上遅らせ、公立の学校にはいかないケースも見られました。ただ、今回、今までは聞いたことがなかったのですが、区役所からこの2週間という期限を守らなかった場合には罰金を科せられると通達されたケースが発生し、住民登録を行っていなかったその生徒は、住民登録の手続きに必要なパスポートへの入国記録を得るため、英国に戻ることを余儀なくされました。実際に私が区役所に電話をして聞いたところ、私と話した担当は、通例3か月ぐらいは大目にみており、6か月以上の場合には罰金の可能性もあるとのことでした。担当により判断が異なるのかもしれませんが、受験時期の本帰国の煩わしさをあらためて思い知らされました。
4月28日(水)の進学説明会では、その他の問題点やご注意点も合わせてお伝えする予定です。奮ってご参加ください。
Mud Patty をご存じですか。
文字通り泥でできたパテで、パンケーキのような形をしたものです。泥に水を混ぜ、そこに塩、バター、ときには砂糖を入れてこねあわせ、この生地をパンケーキ状に引き伸ばし、照りつける太陽の下、コンクリートの上に1日干せば完成です。とても食べ物には思えないような代物ですが、生活の糧を得るために、このMud Patty を作り続ける人々がおり、また空腹を紛らすために買う人たちがいます。ハイチのスラム街でのことです。
「バックパックプロジェクト」と募金活動を通して関わってきたSIR(Scottish International Relief)から送られてきたニュースレターとSIRのホームページにある映像を見て愕然としました。映像に描かれたハイチの首都ポルトープランスにあるスラム街Cite Soleilには、北半球最大と考えられる30万人もの人々が、近くの工場などに職を求めて生活しています。ところが、その多くは仕事が見つからず、まともな食べ物にもありつけず寄生虫に住処を与えることになるようなMud Pattyにまで、手を伸ばさざるを得ないというわけです。ゴミだらけのこの街には、人口の10倍ものネズミが住み着いていると言われ、病原菌を持ち込むネズミとの戦いもあります。また、行き場のなくなった人々の暴力と犯罪も絶えず起きています。
ハイチは、これまで、国内政治の混乱と国際社会からの経済制裁、自然災害などが続き、厳しい経済社会状況下のおかれています。貧困はCite Soleilだけの問題ではなく、人口の約半数に相当する380万人が慢性的に栄養失調状態にあると言われています。
このハイチで地震が起きました。
SIRは、2006年から、ハイチでもMary's Mealsと称した子供たちの救援活動を始め、学校を通して12000人の子供たちに食事を配給してきました。SIRは、「まずは食事、そして教育こそが貧困を救う。」と、現場に即した活動をしてきたチャリティー団体です。この地震で、SIRへの期待は益々高まっています。
この度JOBAでは、ハイチで救済活動を行うSIRに募金をすることにしました。賛同してくださる方は、右の要領で、チェックをお送りください。なお、たった6.15ポンドで1人分1年間の食事代を確保することができるそうです。
上記映像、SIRの活動は、以下で見ることができます。
http://www.marysmeals.org/haiti-appeal/?page_id=2
ご協力のほどよろしくお願いします。
冬休みの作文課題とした「2010年 今年こそ実現してみせる」には、センター試験でよい点を取りたい、算数ができるようなりたい、読書に力を入れたい、など勉強面の目標を取り上げた生徒が少なくありませんでした。そして、それらの作文からは、塾の宿題だからと無理に合わせているようなところは全く感じさせられず、むしろ生徒の満ち溢れる意欲を感じることができました。
子供たちは元来、学びたい、できるようになりたいという気持ちを強く持っているのだと改めて思わされます。そして、新しいことの始まりを、大人が感じるよりもはるかに新鮮に受け止め、胸を躍らせることができるのだと思います。
このチャンス、私たち教師にとっては逃す術はありません。生徒の意欲を大切に、学習への興味を大いに引き出し、学力アップを計ってもらえるよう努力したいと思います。
今年、文部科学省の指導要領の変更に伴い、JOBAでも、小学標準コースの算数の指導カリキュラムを大幅に変えます。基本的には、現指導要領に変更した2002年前のものに戻すことになりますが、戻す量は多く、生徒には大きな負担を強いることになると思われます。特に小学3年生~小学5年生の変更内容は多く、3年生には、4年生から2ケタで割る割算、三角形と角、小数、分数が移行され、4年生には、5年生から、垂直・平行と四角形、小数のかけ算・わり算、直方体と立方体が、5年生には、6年生から、約数と倍数、分数のたし算・ひき算、単位あたりの大きさ・速さ、立体の体積、分数のかけ算・わり算が移行されます。このようにあげただけでも、かなりの学習量になることはご理解いただけると思います。
子供たちの学力低下が叫ばれる日本で、ゆとり教育を見直そうとして行われた改革は、元に戻すことでした。学習単元を増やすだけで、子供たちの真の学力アップにつながるとは到底思えないだけに、今回の変更は不服ですが致し方ありません。私たちにできるのは、この変更を前向きにとらえ、生徒の学力アップにつながるよう精一杯努力することだけです。
ちなみに、新しいカリキュラムに十分についてくることができれば、標準コースにいながらも、帰国枠であれば中学受験がしやすくなる、ということはできます。
地球温暖化問題に関心のない人はいまやどこにもいないでしょう。ただ、真剣にこの問題に取り組んでいる人はどのくらいいるのでしょうか。JOBA もこれまで地球温暖化問題に積極的に取り組むような姿勢は示してきませんでした。それは何よりも私自身がお風呂の水を節約するぐらいことしかしておらず、車はハイブリッドではないどころか燃費の悪いものに乗り続け、生徒にも大きなことを言えるような筋合いではなかったからです。
ところが、今回、地球温暖化問題を取り上げようと考えたのは、もうこれ以上何もしないわけにはいかないのではないかという思いに至ったからです。そして、その取り組みは、大きなことからではなく、誰もが今できることを少しずつしていけばよく、少しの量でも大勢の人の分を合わせれば、地球温暖化問題に大きく貢献できるのではないかと考えたためです。
コペンハーゲンで開催中の気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)では、先進国と発展途上国側との思惑にずれがあり会議が難航しています。これは、この問題を政治家だけに任せるのは限界があるという現れでもあります。今、私たちは世界中の普通の人たちと手を取り合い、この問題に取り組む必要があるのではないでしょうか。WMO(世界気象機関)は、11月に地球温暖化の原因となる温室効果ガスに関する年次報告書を公表し、二酸化炭素などの大気中の濃度は2008年も過去最高を更新したことを伝えていました。地球温暖化の原因について、人為的なものであることを疑う余地はもうないでしょう。仮に、温暖化の原因が太陽活動によるものだけであったとしても、排出ガスを削減することには大きな意味があるはずです。
今、JOBAのスタッフの中には、何かできないかと事務局が入るビルのすべてのトイレの電気が消えているかどうか確認してから帰るようにしている者がいます。些細なことかもしれませんが、このような取り組みの総和が大きな成果をもたらすと信じたいと思います。
2010年、私たちは地球温暖化の問題に積極的に取り組んでいきたいと思います。ご協力をお願いすることもあるかと思いますが、その際はどうぞよろしくお願いいたします。
クリスマス会ほか、保護者の皆様には今年も大変お世話になり誠にありがとうございました。どうぞよいお年をお迎えください。