現地校相談室

SENの先生との面談

2013年6月21日

学校からSENの先生との面談を設定されました。この面談はどういう意味を持っているのでしょうか。

SENはSpecial Educational Needsの略で、各学校にはSENCOと呼ばれるそのコーディネーターの先生が必ず指定されています。普段教室で教えている担任の先生やEFL(ESL)の先生から連絡があると、SENCOの先生が該当する生徒の保護者と面談をします。逆に、お子様のことで心配がある場合は、担任の先生はもちろん、SENCOの先生に保護者の方から面談を申し入れることもできます。

イギリスの教育庁によれば、SENで扱う内容は、① 友達が作れないなどの社会面での発達問題、② ディスレクシアなどの読み書きの問題、③ 理解力、認知力の問題、④ 多動など集中力の問題、⑤ 身体的な介助の問題など、その生徒の学習能力に影響を与える問題です。海外生活が初めての生徒は、異文化の中で大変な思いをして学校生活を送っています。特に英語を初めて学ぶ生徒は、馴染むまで泣いたり、親に当たったりします。その段階は多かれ少なかれ、誰にでもあります。しかし、最初の1学期を経てもそのような不安定な状態が続く時は、なるべく早く担任の先生に相談しましょう。担任の先生も生徒に同様の問題を感じていた場合は、より専門性の高いSENの先生と保護者の面談が設定されます。

特に、努力しているのにもかかわらず、英語の習得が非常に緩慢な場合は、努力が足りないのではなく、ディスレクシアである可能性があります。英語はスペリングと音が必ずしも一致しないため、日本人にとって英語の綴りは困難なものです。それでも大抵は何度も練習すれば、音と綴りの関連が次第に分かってきますが、ディスレクシアの場合はどんなに練習しても、試験になると、思い出して書くということが非常に困難になります。ブリティッシュ・ディスレクシア協会では、人口の10%がディスレクシアで4%が重度であるとしており、学校や地域での取り組みも進んでいます。早く兆候を見つけて、適切に対処し、学力を増進できる勉強法で学習することが勧められます。

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