現地校相談室

ワークエクスペリエンスの重要性

2013年7月22日

ワークエクスペリエンスの準備をするようにと学校から言われました。どのように探したらよいでしょうか。

英国のセカンダリー・スクールではGCSEレベルのY10・11で95%の生徒が職場体験をし、シックス・フォームの生徒の約半数が、さらに職場体験を継続したり、シャドーイングを経験しています。これはキャリア教育の一環で、通常期間は2週間、1日8時間以内で、無給で様々な労働体験をします。GCSEの試験に影響しないように、多くの学校ではY10の最後の学期に行っています。

学校が職場体験をさせてくれる所をたくさん確保していて、キャリア・ガイダンスを経て、各生徒にふさわしい職場を斡旋してくれる場合は、そのルートに乗るのが一番確実です。しかし、なかなか希望する分野の職場が見つからない場合は、各家庭が職場体験をさせてくれる所を探さなければなりません。その際大事なのは、将来進む方向に関係ある分野の職場を選んでコンタクトすることです。教師になりたいのであれば自分の出身校や日系の幼稚園に打診し、ジャーナリストになりたいのであれば日系の新聞や雑誌社にコンタクトを取り、医療関係に進みたい場合はGPオフィスや介護施設に頼むとよいでしょう。生徒にとっては貴重な体験ですが、なかなか忙しい職場が全てワークエクスペリエンスに理解を示すわけではなく、実際に職場体験をさせてもらえる所を決定するまでに、かなり時間がかかります。2週間ずっとは体験させてもらえないこともあるので、その場合はどこかもう1か所探すことになります。そのため、Y10になったら、早めに行動することをお勧めします。

この体験が、将来進むべき方向に示唆を与えられれば、それだけで十分に意味があります。しかしそれだけではなく、大学へ進学する時には、どのような職場体験をどのぐらいしていたかということも、大きな判断材料となります。職場体験後は、必ず体験の期間、内容を証明する手紙をもらっておきましょう。夏休みも労働のチャンスです。

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