現地校相談室

イギリスでの転校

2013年12月28日

現在日本人学校に通っている子供の現地校への転校を考えています。どうしたらいいでしょうか。

最近、このようなご相談をよく受けます。日本人学校から現地校への転校の際の留意点として、まず子供にその意志と覚悟があることが挙げられます。当然ですが、現地校では全ての教科を英語で勉強するので、相当な努力が必要です。親だけが現地校志向で、子供は日本人学校で満足していて動機づけが不十分な場合、後でしこりを残すことになります。楽しいことばかりではないので、事前に日本人学校と現地校をよく比較検討して、困難を承知で転校することが肝心です。また、現地校の中には、英語力を問う所もありますので、その準備も必要です。

手順としては、まず候補の学校の空き状況を確かめ、子供同伴で学校訪問をします。私立校では随時空きがあれば入れる所と、5歳、7+、11+、13+などの節目の学年で試験を行う所があります。アカデミックな学校では後者の場合が多く、入学の1年前が登録締め切りとなるケースがほとんどであるため、出願時期に注意が必要です。随時受け入れる学校では、面接や試験の結果がすぐに分かるので、オファーが出たらデポジットを払い、受諾書を提出します。試験結果によっては、学年を下げられることもあります。

公立を希望する場合は、お住まいのカウンシルのサイトから申し込み用紙をダウンロードして、希望校3校を書いて提出し、連絡を待ちます。この期間の長さや希望校に入れるかどうかは、その時の状況によります。希望校に入れずウエイティングになったり、希望校と違う学校を割り当てられることもあります。何事も時間がかかりますが、その間は日本人学校に通い続けて、待機します。しかし、オファーが来たら、機を逃さずすぐに転校することになります。

最後に、子供によっては英語の習得に困難をきたし、学力全体や精神面に問題を生じることがあります。その場合は日本人学校への復学が有効ですので、教育方針の変更を柔軟に行ってください。

最新のアクロバットをダウンロード
「パンフレット」「申込書」をご覧いただくには、アドビシステムズ社で配布されている Adobe Readerが必要です。最新の Adobe Readerはこちらから無料でダウンロードできます。

ページの先頭へ戻る