校長だより

美しい字が書ける人に

2014年6月4日

海外生活が長くなれば、または現地校に通った場合には、多少字が乱れていても致し方ないかと思ってきました。ところが、先日卒業生からもらったメールをきっかけに考えが変わりました。履歴書に書く字に自信がなく困っているというのです。現代ではワープロ可の会社は多いようですが、手書きの方が印象がいいはずで、本人は手書きの履歴書を出したいと考えているのです。あの頃もっと厳しく言ってあげればよかったのかもと反省しつつ、実はJOBAの採用の際も手書きの履歴書送付をお願いしていることを理由とともに伝え、以前見聞き知った、美しい字を書くコツを本人には伝えました。

これ以来、生徒の字が気になって仕方ありません。どんなにIT化が進んでも、冠婚葬祭他大切な機会には、手書きを求められ続けるでしょう。何より手書きには、ワープロにはない温かみがあり、本人を身近に感じることもできます。その字が丁寧で美しい字であれば、受け手は送り手の思いやりをも感じるのではないでしょうか。やはり美しい字が書けることは大切で、現在の生徒たちには美しい字が書ける人になってもらえるよう、具体策を練ってみることにしました。

ネット上で調べてみると、助けになるものがいろいろあることがわかりました。硬筆書写検定試験や、文科省が後援する全国硬筆コンクールなどです。硬筆コンクールは左記だけでなく全国各地で行っています。ニューヨークでは、コミュニティー紙である週刊NY生活が、海外生に合わせた硬筆コンクールを催していることも知りました。アメリカでも英国同様の問題を抱え、いち早く行動に移された方がいらしたことに、勇気を得た思いです。

さてJOBAでは、まずは各教室内で普段から丁寧に字を書くよう生徒に呼びかけていきます。この6月には、小中学生が対象になりますが、特別授業で力強く美しい字を書くコツやその大切さを伝えます。9月中旬にある全国硬筆コンクールに合わせ、この夏休みには課題文の練習と提出を義務づけたいと思います。ほんの数行の課題文ですが、姿勢を正して丁寧に字を書く機会になればと考えています。

以前に放映されたNHKの「ためしてガッテン(1時間で美文字に変身)」では、私たちの脳内には字の形が記憶として残り、そのイメージをもとに書いているということを伝えていました。つまり、小学校低学年のうちは模範となる字を写していますので、模範の字がイメージとして脳に残りますが、模範がなくとも書けるようになると、今度は自分の字が脳内に記憶として残るため、自分の字のイメージをもとに書いているそうです。バランスが崩れた字を書く人が丁寧に書こうとしてもうまく行かないのはこのためのようです。大人が字の矯正をする場合はこのイメージを入れ替える作業が必要ですが、子供たちの場合には字を覚えたからと安心せず、漢字練習などの際には、よく模範の字を見て、また書き順に注意をしながら書くことが大切だと言えそうです。

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