現地校相談室

狭まる公立校枠

2014年8月1日

公立小学校の希望校に入るには、どうしたらよいでしょうか。

3月に発表された英国統計局の資料によると、2011年3月に行われた人口調査では、ロンドンの人口は800万強、2021年には900万、2030年には1000万に上ると推計されています。現在でも第1希望に行けない待機児童が多い状態ですので、ますますの学校不足が懸念されています。

ロンドンには33の行政地区(カウンシル)がありますが、そのうち待機児童が多い地区、バーネット、イーリング、ブレント、ニューナムでは学校ごとにキャッチメントエリア(学区)が設定されています。希望する学校が満員の場合、学区外の住所からその学校に申し込んだとしても、入学することはほぼ不可能です。。満員でなければ、エリア外から申し込まれても受け入れてもらえます。イーリング地区、バーネット地区とも日本人コミュニティーがあり人気の住宅地ですので、特に小学生のいるご家庭はご注意ください。

以上を踏まえて、希望校に入学するには、まず学校のキャッチメントエリア内に住むことが重要ですが、その範囲内であっても油断は禁物です。学区外の人を除いても満員の場合は、学区内でも家と学校との距離がより近い方が優先となります。「現在学校に入れている生徒の家は学校から半径○○メートル以内」という情報が年ごとに公表されており、これがカットオフ・ディスタンスと呼ばれるものです。ウエイティングリストの1番目であっても、後から申し込まれた方の住所がより学校に近いと、そちらの方が優先になってしまいます。さらに兄弟が同じ学校に通学している児童や、心身に障害がある児童は優先されます。

ロンドン中心部のウエストミンスター地区の公立は、教会が母体となっている学校が多く、まず宗教的な制約があります。数少ない非宗教の学校は完全にカットオフ・ディスタンスで決まります。ウィンブルドンのあるマートン地区も、人気校はカットオフ・ディスタンスを採用していますので、個々の学校のカットオフ・ディスタンスに注意を払う必要があります。ですから住居を選ばれる際には、なるべく学校に近い家を借りられる事が重要です。

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