現地校相談室

学齢の決定

2015年5月1日

イギリスの学校に編入したいのですが 、学年の決定の仕方がよくわかりません。

イギリスの学校に編入する際に戸惑うのが学齢です。イギリスの学校教育は3歳児が行くナーサリーから始まります。ナーサリーはプレスクールと呼ばれ、小学校とは別の組織です。公立のナーサリーの申し込みは直接ナーサリーに行います。しかし、4歳児が行くレセプションは小学校に付属しています。その後5歳からY1となり、Y6までが小学校です。そのため、日本では幼稚園生だった子が、英国では小学生として扱われます。小学生の場合、ほとんどの場合生年月日通りの編入となりますが、稀に私立校のY5やY6で学力が不足していると思われると、学年を下げられることがあります。レセプション以上の学年の申し込みは、お住まいのカウンシルの管轄となりますので、申し込み先にはご注意ください。

セカンダリー・スクールでも公立はほとんど生年月日通りの編入です。しかし私立校の場合は、Y8に途中から入るよりは、皆が新しくセカンダリーに行き始めるY7の方が友人関係も築きやすいと配慮されて、学年を下げられることがあります。さらに学力により学年を下げられることもあります。たとえば、Y10?11のGCSEコースの途中から入ることは大変難しく、また英語力がない場合にはY9まで学年を落とされることもあります。そしてGCSEの取得なしにいきなりAレベル課程に入るのはほとんど不可能なため、高学年の方はインターナショナル・スクールへの入学を選択することになります。インターでは最後の2年にあたるIBコースまでは大きな試験がありませんので、それまでに英語力を増強することが可能です。

海外で勉強をする場合には、このように学齢を下げられることが予想されますが、日本に帰国した際には、大抵生年月日通りの元の学年に戻ります。また、日本の学校が4月始まりなのに対して、イギリスの学校が9月始まりであることにより生じていたギャップも、日本の大学が9月入学制度にするところも増えて解消される機会が増えています。多少学年をロスしても、海外での貴重な体験が生かされて、学力的に無理のない学年に 入ることの方が大事だとお考えください。

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