校長だより

敬語の魅力

2012年1月16日

「先生、○○くんが水を持ってくるのを忘れたそうです。すみませんが、コップをいただいてもよろしいでしょうか。」

これは、先日、小学2年生の生徒が私のところにきて聞いてくれた言葉の一部です。Finchley教室には、冷水機がありますが、生徒が飲む水は自分でもってくることになっています。そのため、当日、飲み水を持ってくるのを忘れてしまった友達のために、コップを私のところにもらいにきたのです。

この言葉と本人の態度には、驚き感激しました。 姿勢を正し、目をしっかりとみて、完璧な敬語を自然に話してくれたからです。

驚いたのは、普段、高学年の生徒や中学生と接していてもあまり聞くことができない言葉や態度を小学校2年生から受け取ったからにほかありません。感激したのは、生徒の言葉遣いが気になっており、特別授業で敬語に取り組んでいた矢先のことだったからです。低学年には、この特別授業は行わなかったのですが、ご家庭での行き届いた指導に思いを馳せ嬉しくなりました。

敬語は大人になってから使えるようになればよいものではなく、小さいうちから普段の生活の中に取り入れてほしいものです。敬語を用いようとした段階で謙虚になることができ、さらに気持ちを込めて敬語を使うことができれば、相手からも尊重され、本人も心地よいからです。

特別授業が終わった後の生徒たちは、習った敬語を使ってみようと、続々と私のところにきて話しかけてくれました。その姿は喜々として楽しげで、どうやら敬語は彼らにとって新鮮な言葉だったようです。

特別授業では、敬語の基本を伝えた後は、ロールプレイ形式で、家にお客さんが来たときの会話、道をたずねるときの会話、家に電話がかかってきた時の会話などを取り上げました。ご家庭では、この機会をうまくご利用いただき、必要な場ではどんどん敬語を使うようご指導いただけたらと思います。年賀状を出す時期ですから、親戚の方へのお手紙文から始めるのもよいかもしれません。

 

2011年も年の瀬を迎え、お忙しい毎日をお過ごしのことと思います。せめて年末、年始はゆったりとした時間をお過ごしになり、少しでも骨休めができるよう祈っております。
どうぞよい年をお迎えください。

 

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