親業ワンポイントアドバイス

豊かな知性を育てる

2019年6月12日

●豊かな知性を育てる
《ゴードンメソッドによる子育てのヒント》

加速度的に技術革新が起きている今、学校教育は単に知識を伝えることから、自発的思考力を育てる方向に変化してきています。家庭でも、同様に子供に関わることが大事でしょう。ゴードンメソッド(以下GM)には、子どもが自分の頭で物事を考えることを親が援助する優れた方法があります。今回は、その方法についてご紹介します。

以下はGMを学んだAさんと中学生の子どもとの実際の会話です。

 子 もう、毎日忙しくて、パニックだよ。
 A ふーん…大変そうだね。<*能動的聞き方>
 子 うん、最近部活の練習きつくって…。それに、宿題も多くて、する気にならないし、つい、ゲームしたくなる。
 A そうなんだ…部活がきつくって、宿題も多くて、ついゲームしたくなるんだね。<能動的聞き方>
 子 明日早いから、本当は早く宿題済ませて、寝たほうがいいんだけどな。
 A そうなんだ。
 子 さて、と。やってしまおう。
            (すぐに宿題を始める)

この会話について、Aさんは「GMを学ぶ前の私なら、『ゲームなんて言ってないで、さっさと宿題をやって、早く寝なさい!』と間髪入れず指示を出し、子どもは反発し、親子ゲンカになっていました。ですが、能動的聞き方で、子どもの気持ちを聞くだけにしたところ、子どもが自分で考えて、自分で答えを出し、宿題に取り組んだのです。本当に驚きました」と語っていました。

右記の会話では、子ども自身の脳が良く働き、わかっているけどやりたくない、という複雑な感情の問題を解決していることがわかります。自分で問題を解決したプロセスは子どもの脳に蓄積されます。親が能動的聞き方を使うことで、子どもが本来持っている、複雑な問題に忍耐強く向き合う強靭な知性が引き出されることがわかる、素晴らしい事例です。

※能動的聞き方=相手が何か悩んでいたり、負の感情を持ったりしている時に、相手が自分の考えを深め、解決していくのを助けるための言葉かけ。「~なんだね。」「~な気持ちなんだね。」というように、相手の言ったことを繰り返したり、まとめたり、感情を汲み取ったりする。

= 松浦留美子 =

Gordon Training Institute によって認可されたインストラクターとして、1986年より日本親業訓練協会に所属し、ゴードンメソッドの各種講座を提供。2002年からロンドンに住み、JOBAロンドン校で保護者向けの「親業ミニレクチャー」や「親業訓練講座」を開講。2019年1月に日本へ帰国後も、海外で子育てに奮闘する保護者の方々に役立つ情報を発信中。

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