現地校相談室

日本語の維持

2009年12月1日

小学生の子供の日本語が怪しくなってきて心配です。どうしたらよいでしょうか。

8月の末に日本クラブで小学生のお子さんを持つ保護者の方々を対象に、「教育と言語」のセミナーでお話をしましたが、皆さんの関心は「英語の習得」ではなく、「日本語の維持」でした。兄弟姉妹がいるご家庭では、上のお子さんの英語習得の方が難しいのでそちらに力を入れているうちに、下のお子さんが 英語しか分からなくなってしまい、家族の言葉が英語になりがちです。

学校で使う言葉が英語なので、「今日学校どうだった」と聞いても、「今日アセンブリーの時に、リチャードがプッシュしたから僕転んじゃったんだ。リチャードはブリーなんだよ。ブリングしちゃいけないのに」とか、「フライデーまでにプライム・ミニスターにレターを書くのが宿題なの」など、日本語の文に英語が混じるようになります。

そんな時、これを「あ、そう」と物わかりのいい親として受けてしまわず、「全校集会の時にリチャードが○○を押したから転んだの。痛かったね。リチャードはよくいじめるの」「金曜日までに首相に手紙を書くの」など、親がひと手間かけてきちんとした日本語の文で返してあげることが大切です。

家庭で過ごす時間を集約した、内容の濃い日本語の時間にするために、親が口移しで言葉を与えるようにたくさん話してください。

親にとっては当然のことなので頭の中で日本語で考えて黙っていることでも、子供はその言葉を知らないのです。「今晩は焼き肉よ。野菜は・・・、お肉がじゅうじゅういってるね」「テーブルにあるものを数えてみよう。お皿は、お茶碗は、お箸は・・・」など、機会をとらえては日本語で会話しましょう。

会社で英語で苦労しているお父さんの方が子供の英語習得に熱心で、家庭でも英語を奨励するため、お母さんは子供の言葉が英語になってしまい、絆が断たれたようで悲しいという悩みを多く聞きます。

学習の言語として英語力が伸びるように努力するとしても、親子の絆は一生なので、思春期に何語でその子に人生を語るのかをイメージして家庭では母国語を大切にしたいものです。

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