現地校相談室

スペリングの覚え方

2011年4月1日

長男がスペリングを覚えるのが苦手です。何か良い方法はありますか。

日本語は音と綴りが一致している言語なので、新しく覚える英語もその影響を受けて、スペリングのミスが起きがちです。

例えば、子供たちは「イー」という音を聞くと、全てeeと綴る傾向がありますが、実はea,ie,eiなどのバリエーションがあります。英語には26文字しかないので、かなり同音異義語があり、内容に合った言葉を正しく綴れることが重要になります。

イギリスの小学校では低学年の時にフォニックス(phonics)と言って、つづり字と発音の関係を教える学習をします。話し言葉から書き言葉に移行する際にそのルールをしっかり学ぶと、それ以後のスペリングの習得が正確に、楽になるからです。ところが、Y2以降にイギリスの現地校に入ると、フォニックスが授業で取り上げられることは稀でその学習機会を逃してしまうことになります。従ってそのような場合は、家庭で補充して勉強する必要があります。そうでないと、出てくる単語ごとに不規則に覚えなければならないので、効率が悪くなります。

どんなに年齢が低くとも、綴りのルールが分かれば覚えやすく、頭もすっきりします。

フォニックスを生かした単語練習帳としてお勧めしているのが、Andrew Brodie “Spelling Today” (A&C Black社)というシリーズです。1ページに綴りと音の関係が解説してあり、そのルールに当てはまる単語のリストがあります。

それらの単語を使った文も出ているので、意味も把握できます。反対側のページは実際に“Look”“Write & check”“write & say”という3段階を経て単語を覚える方式になっています。このように目、手、口を使って覚える方法が記憶を助けます。このシリーズはY1からY6までありますので、必要に応じて実年齢より前に遡って練習してください。

笹川 真理子

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