校長だより

5月特別授業より-『ミツバチが足りない!』

2010年6月1日

5月の特別授業では、ミツバチが不足しているといニュースを受け、ミツバチが人間社会に大きく貢献してきた姿や現在の問題点を取り上げるとともに、我々人間はこれからミツバチや昆虫または自然とどう関わっていけばよいのかについて生徒とともに考えました。

2006年の秋から2008年春にかけてアメリカでは、ミツバチの巣能~の中に女王バチとわずかな働きバチだけを残して、その他の働きバチが一斉にいなくなるという現象があちこちでおきました。その後この現象を「CCD  ( Colony  Collapse Disorder )」と呼ぶようになりました。この現象はアメリカだけでなく世界中に広がり、当時北半球にいたミツバチの4分の1が死んだと考えられました。日本でも2009年春には、花粉交配用のハチ群を十分に用意できずミツバチの値段が2倍~3倍に値上がりしました。

通常、ミツバチと呼ぶときには、セイヨウミツバチを指しますが、このセイヨウミツバチは、他のハナバチとは比較にならないほど優秀でよく飼いならされています。セイヨウミツバチの巣能~からは100kgもの蜂蜜が取れることもあるのに対し、ニホンミツバチの場合には、取れても2~3kgだそうです。優秀であるがゆえに、世界各地で重宝され、アメリカでは、2月にはカリフォルニアのアーモンドの交配に、3月はワシントンのりんごなどとトラックに乗せられ数千キロを移動させられることも珍しくないようです。

CCDの原因はいまだにわかっていませんが、専門家は、長距離を移動することによるストレス、栄養の偏り、寄生ダニの殺虫剤の影響、農薬などが複合的に作用し、免疫の低下からウイルスが暴~延したのではないかと考えているようです。

今、アメリカの養蜂家の中には、CCDの反省から、経済至上主義を改め、ミツバチ飼育の原点に立ち返り、抵抗力のある丈夫なミツバチを育てはじめた人々も出てきたようです。

以上、詳しくは、お子様に配布した特別授業の資料にありますので、ご一読ください。また、その資料でも紹介した『ハチはなぜ大量死したのか』(英語版: Fruitless Fall、ローワン・ジェイコブ著)は、膨大な資料と現地訪問をもとに書かれ洞察力も鋭く素晴らしい本です。
資料を作りながら、昆虫や自然だけでなく、子供たちの教育についても考えさせられました。子供たちが、ストレスの多い現代社会に向かって、どうしたら力強く羽ばたいていけるかについてです。
まずは、このハーフターム、体を休め、本を読み、外に出ていろいろ見聞きし、次への活力を蓄えてほしいと思います。

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