校長だより

2008年10月

2008年10月1日

新学期が始まり受験生の顔つきが少しずつ変わってきました。マンスリーテストの結果を受け止める態度にも変化が見られます。以前であれば得点の良し悪しのみで終わっていたところが、この9月は違います。今回のマンスリーテストの結果を受け、今までずっと変えることのできなかった学習方法を変えるべきだと思い至った子、がんばったつもりの夏休みの学習量は、実は十分なものではなかったとハッと気付き9月から猛勉強をはじめた子、マンスリーテストに夏休みの成果が大きく現れたが、それに満足することなく次の目標を掲げさらにがんばりはじめた子、など誰に言われることなく差し迫る壁を自分の力で乗り越えようという意欲が見えてきました。

受験生にとっての9月は、精神的に大きく成長するかどうかの分岐点です。今、受験生の心の中には、不安を抱えながらも、受験を自分のこととして捉え、いよいよ立ち向かうのだという気持ちが芽生え始めているところです。この気持ちをさらにうまく伸ばしてあげたいものです。

7月から月例通信に親行ワンポイントアドバイスを寄せてくださっている松浦留美子さんのお父様(久野信先生)は長い教員生活の実践から感じられてきたことをたくさんの本に残された方で、その名著「子供の自立をめざして」の中で次のように述べられています。「子供の前に壁が出現し、子供が悩み苦しんでいるとき、親が子に変わってこの壁を何とかしようとして、いろいろ言ったり、したり干渉することは、子供の宝を取り上げることです。子供は自分のことは自分で解決したいと思っている。親に解決してもらいたいとは思っていない。それならば、この大切なチャンスに親のすべきことは、『つらい』、『苦しい』のサインが出たときに心から共感をもって『聞いてやる』ことでしょう。それだけでいいのです。」

子供の前では、久野先生がおっしゃるような態度を貫きたいものです。それでも子供の受験を間近に控え、不安はつきないことでしょう。ご心配な点は、どうぞご遠慮なく私どもにご相談ください。不安な点は早め早めに解決していくことが大切です。

最新のアクロバットをダウンロード
「パンフレット」「申込書」をご覧いただくには、アドビシステムズ社で配布されている Adobe Readerが必要です。最新の Adobe Readerはこちらから無料でダウンロードできます。

ページの先頭へ戻る