帰国枠入試相談室

受験に向けて夏休みまでにしておきたいこと

2009年7月1日

受験生においては本格的に受験勉強に取り組むべき時期になりました。一方、保護者の方は願書の取り寄せなど、手続き面に不安を感じはじめたころかと察します。今回は、来年度の入試に向けてこの時期に準備をしておきたいことを、中学・高校受験生また保護者の方を対象にお伝えします。

〈志望校(受験校)を決めよう〉
夏休み前には第一志望校のほか受験する学校すべてを決めたいところです。この時期にはまだ入試日程を発表していないところもありますが、例年入試日が大きく変わることはありません。受験校決定の際には、昨年度の入試日を参考に入試日が重ならないかどうかなどを考慮するとよいでしょう。また、受験校は、チャレンジ校、実力相応校、合格可能校などおおまかな目安を知った上で決めたいところです。目安を知るためには模擬試験を受けることが必要ですが、一般入試と帰国枠入試では難易度や偏差値が全く異なる場合がありますので、どこの模擬試験でもいいわけではありません。JOBAが行う「センター試験」は海外生・帰国生のみを対象とし帰国枠入試における判定を行っています。帰国枠入試におけるチャレンジ校、実力相応校、合格可能校を知るには役立てるはずです。

〈過去問を取り寄せよう〉
受験校が決まったらいち早く過去問を取り寄せ、この夏休み中に少なくとも一年分は解いてみましょう。問題の傾向を知り、自分自身の課題を見つけた上で受験勉強に取り組むことが大切だからです。過去問は、一般入試のものは首都圏であれば声の教育社や東京学参から、関西圏であれば英俊社から出版されています。帰国枠入試の問題が一般と異なる場合には、直接問い合わせれば送ってくれる学校もあります。
帰国枠入試は、早いところは11月末から始まります。そのため、小6、中3相当の単元学習は、夏休み中に終らせたいところです。そうすれば9月以降は、じっくりと過去問に取り組むことができます。なお、一般入試の過去問は普通5年分以上が収められています。3校分でも15年分以上になりますので、すべて解いて入試に臨むためには十分な計画が必要です。

〈願書の取り寄せ〉
入試要項(願書)は、早い学校は7月から、多くは10月から販売または無料で配布されます。国立中高や公立高校は遅く11月以降になりますので、手続きに必要な書類や手続き日程を知ることができずイライラしがちです。できれば入試要項は、小5、中2時に受験校を想定して入手してみるといいでしょう。昨年入手できなかった方で不安な点がある場合には、JOBAには多くの学校の入試要項(過去)が揃っていますので、尋ねてみてください。なお、一般的に願書提出の際に必要な書類は、3年分の成績、在学証明書、会社などからの海外在留証明書、英検などの資格証明書です。
出願に先立って、帰国枠での受験をするために資格認定を受ける必要のある学校があります。ICU高校、早稲田本庄高校、早稲田高等学院および多くの公立高校がそうですので、これらの学校を受験する場合には、早めに学校に連絡をするとよいでしょう。
ICU高校などでは、現地校の成績を提出する際に日本語訳をつけることが必要です。3年分で膨大な量になりますので、夏休み中に訳を作っておくとよいでしょう。

2009年7.8月号

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