大変だが今年もやってよかった。」と思わされました。先日行ったJピック(野外カレー大会)のことです。このイベントは、当日のプログラム作りのほか、鍋など料理道具やテントの準備、食材の買い出しなど、準備に多くの時間がかかります。通常の授業準備に加え講習会の準備も必要な時期のため、実施日前日までは、あまりの大変さに今年を最後に止めようと毎年のように思わされてきました。ただ、20年にもわたりこのイベントを続けてきたのは、実施中の子供たちの笑顔がすばらしいからです。この笑顔に触れると、大変だったことはすっかり忘れ、自然の力も加わって、心の底から解放されたような気分になります。準備は大変ですが、このイベントがあるからこそ、私たちもまたがんばれる、というところがあるのです。
さて当日は、3教室から123名の生徒と14名のスタッフが参加し、11チームに分けてカレーのおいしさとゲームによる得点を競い合いました。カレー作りでは、各チームにアドバイザー役のスタッフはついたものの、火おこし班、薪拾い班、テント班、料理班をまとめて仕事を進めたのはリーダーと副リーダーでした。このイベントの企画・実行スタッフは、カレーのおいしさを審査するだけでなく、準備や片付けの様子を通してリーダーと副リーダーの采配ぶりも観察していました。最後の表彰式では、カレーとゲームによる優勝チームの発表のほか、リーダー賞を発表しました。今回のリーダー賞に選ばれたのは、次の4人でした。
R.Tくんは、Acton土曜教室とFinchley教室の混合チームをまとめあげ、見事優勝にも輝きました。5月のJトリップで行ったJOBAリンピックで優勝したのも、実はR.Tくんのいるチームでした。R.Tくんのいるチームはなぜうまくいくのか、観察をした企画・実行スタッフは次のように伝えています。「まわりが驚くほど真剣に取り組む」「黙々と仕事に取り組む」「男女、年齢を問わずどの仲間とも等距離で接する」「ネガティブな発言は一切しない」「さわやか」。
リーダー・シップとは何かを生徒に伝えようと意気込んで臨んだ我々スタッフでしたが、R.Tくんには、教えるどころか、多くを教えられた思いです。何より私自身の勉強になりました。