セカンダリー・スクールに行き始めた子供が、小学校との違いに戸惑っています。何かアドバイスをお願いします。
セカンダリー・スクールに入学したてのY7の生徒は、クラスサイズの大きさや大柄な上級生に圧倒されているかもしれません。日本人生徒に限らずイギリス人の生徒にとっても、小学校とセカンダリーでは大きなギャップがあるので、学校側も特別にガイダンスを設けたりして配慮しています。
プライマリー・スクールとセカンダリー・スクールとの一番大きな違いは、「自立した勉強」が望まれるということに尽きます。それぞれの教科の先生の出す宿題の内容や提出期限をしっかりダイヤリーに記録して、計画的に着実にこなすことが求められます。これは成績評価に大きく響き、提出が不備な場合はデメリットがたまり、ある水準に達するとディテンションになるので要注意です。また、日本人生徒には難しいかもしれませんが、授業中に発言することも成績に反映されます。答えがわかった時だけでなく、質問の手を挙げることも評価につながりますので、臆することなく積極的な姿勢を示しましょう。
学業を着実にこなす一方、課外活動にも積極的に参加させたいところです。様々なスポーツだけでなく、料理クラブ、チェスクラブ、サイエンスクラブなど、自分の興味あるクラブに属すると、知識を深めるだけでなく、同じ趣味の友達を作ることもできます。対抗試合で他校を訪れたり、海外に遠征することもあります。学校のクラブだけでなく、学校外のクラブ・サークル・ボランティア活動なども、担任にアピールして伝えておきましょう。校外学習も評価の対象になるのです。
学校生活の充実は生徒一人一人にとって重要ですが、特に帰国枠高校受験を考えている生徒には特に大切です。なぜなら、内申書としてY7からの成績を提出する必要があり、課外活動も重視されるからです。ICU、都立国際、早稲田本庄(I選抜)、同志社国際、関西学院千里国際など成績重視型の学校を念頭に描いている生徒は、Y7からの生活全てが受験準備となることを肝に銘じて、充実した学校生活を送ってください。