現地校相談室

辞書の活用

2012年11月21日

現地校に通う子供が宿題をする時に、全て親に頼ろうとします。この勉強姿勢を変えたいのですが、良い方策はあるでしょうか。

開発国支援関連や教育界ではよく、「魚を与えるのではなく、魚の取り方を教えよ」と言われます。自立した生き方を育てる基本は、その場しのぎの短期的な解決法を与えるのではなく、長期的に役立つ生き方を教えるということでしょう。英語の勉強で言えば、親が代わって宿題をやるのではなく、そのやり方を示してあげること、さらに具体的に言えば、辞書を使って本人が単語を調べ、理解していくプロセスを教えてあげることです。

辞書は分からない単語の意味を調べるだけに使われるのではありません。アクセントの場所、発音のチェック、品詞の違いも確認できます。特に動詞では、過去、過去分詞の形、他動詞・自動詞の区別に注意を払うことを教えるのが有効です。高学年では熟語や例文検索の調べ方を知っておくのも役に立ちます。知らない単語の意味を知るために使う「英和」、自分の言いたいことを英語では何と言うのかを知りたい時に使う「和英」の両方の使い方を知っていると、困った時にすぐ人に聞くのではなく、まず自分で調べる習慣がつきます。ABC順が理解できた初期の段階から辞書に触れるか否かは、それ以後の英語力を大きく左右します。

基本英語をマスターした生徒がさらに英語力を伸ばしたい時には、Thesaurusという類語辞典が有効です。同じ単語ばかりを使わず言い換える力を養えば、表現力、語彙力を豊かにできて、文章力が飛躍的に向上します。

辞書を使う上の注意点は、辞書を引きっぱなしにしないことです。自分の単語用ノートを作り、必ず書き込みましょう。この単語の貯金があれば、英検などでイディオムや語彙力不足で悩まずにもすみます。ぜひ、着実に実行してみてください。

最新のアクロバットをダウンロード
「パンフレット」「申込書」をご覧いただくには、アドビシステムズ社で配布されている Adobe Readerが必要です。最新の Adobe Readerはこちらから無料でダウンロードできます。

ページの先頭へ戻る