校長だより

今後の人材育成に欠かせないこと

2013年1月29日

ここ数年の間に日本企業各社では、急激に人材の多国籍化を進め、積極的に外国人を採用しているという話を聞いています。私たちJOBAの本部でも、以前からいた外国人の英語教師に加え、中国での業務拡張に伴い中国人の方を採用しています。

このような状況の中、生徒が大人になるころには、どんな職場にいても外国人と一緒に働くことが当たり前の時代になっているのではないでしょうか。また一方で、就職は今以上に厳しい時代が到来するのではないでしょうか。

そこで私たちJOBAロンドン校では、今年の目標の1つに「多文化社会で活躍できる人材育成」を掲げました。これまでも、生徒には新しい時代のニーズに合った力を少しでも多く身につけてもらえればと考え、英語指導内容の改善や特別授業を通したディベート・スピーチ・プレゼンテーションなどに取り組んできました。今後は更に、本格的な多文化社会に備え、生徒に必要な力を身につけてもらえるように、可能なことを1つ1つ実行していきたいと考えています。

さて、多文化社会に必要な力とは、どんな力でしょうか。

職を得るには、専門性を身につけること、語学力を身につけること、ITを駆使できることなど、技術的なことは大事でしょう。しかし、長い目で見た場合に必要な力を考えると、これらだけではより良く生きることはできないはずです。私たち人間は、周りの人の信頼を得て初めて生活することができますが、その土台になるような「人間性」を身につけなければ、どんなに高度な技術を身につけても人の役には立たないと思われるからです。「約束を守る。うそはつかない。人をさげすまない。相手の身になって考える。・・・」など人として生きていく上で大切な「人間性」が身についてこそ、多様な価値観をもった人が集まる多文化社会においても、信頼を勝ち得ることができ、活躍も可能なのではないでしょうか。

この「人間性」は、子供時代からの長い年月を経て初めて身に付くものですが、子供時代の過ごし方ほど大きな影響を及ぼす時期はないかと思います。

子供たちには、勉強に加えて、ゆるぎない「人間性」を1つ1つ身につけてもらうことが、今後予想される社会の荒波をも乗り越える力に繋がると信じています。

長きにわたり、生き抜いていくことができる人を育てたいと思います。

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