JOBA本部が行った学校への入試アンケートをもとに、2013年度の主な帰国枠高校入試実施校の受験者数と合格者数(3月28日段階判明分)を表にまとめました。以下に、昨年度と比較した本年度入試の傾向や受験生がこの時期にするべきことをお伝えします。
<帰国枠高校入試結果>
(表をクリックしていただくと、大きな表が表示されます。)
〈帰国枠入試の受験者減少〉
表中の学校における帰国枠入試の受験者総数は、2012年度の合計が1913名、2013年度の合計が1821名でした。これらの学校を見る限りでは、2013年度の帰国枠入試全体の受験者実数も、昨年度に比べ減ったのではないかと思われます。なお、2011年度は2023名でしたので、2年連続で減少していると考えられます。
今年度、受験者数が目立って減少したのは、慶應藤沢(35名減)、立命館宇治(32名減)、青山学院(28名減)、早稲田本庄(2日程の合計で27名減)などの学校でした。なお、慶応藤沢、青山学院、早稲田本庄は2010年より3年間連続で減少しています。
一方、受験者数を減らす学校が多かった中で、国際基督教大学高校では、推薦入試、書類選考入試、学力試験入試のすべてにおいて受験者数を増やし、昨年比で合計54名増となりました。また、今年度の国際基督教大学高校の受験者総数は、2007年に現在の3種類の入試を始めて以来、過去最高となりました。
ところで、表中の学校における受験倍率(受験者数÷合格者数)は平均1.74倍で、昨年の1.76倍とさして変わりませんでした。つまり、受験者数は減ったものの、合格者も減らしたため難易度は昨年度比べ変わらなかったと考えてよいでしょう。
〈JOBAロンドン校の状況報告〉
JOBAロンドン校の今年度の高校受験生の出願数平均は4.7校、受験校数の平均は3.4校でした。受験校数の平均が下がるのは、合格後辞退する学校があるためです。なお、出願数の最高は八校でした。ちなみに私どもは、各学校に合わせた受験対策が疎かになりがちなことから、出願数は多くても7校までにするよう勧めています。
今年度、高校受験の合格者数で目立った学校は、女子生徒が多かったこともあり、慶応女子(6名合格)、慶応藤沢(4名合格、うち女子3名)、国際基督教大学(15名合格、女子12名)などでした。また、最近の傾向として、公立一番手校を目指す生徒が増えており、今年度は都立西高校に1名、湘南高校に2名、神戸高校に1名(いずれも一般入試)が合格しています。なお、書類のみで選考してもらえる桐蔭学園は、例年JOBAロンドン校からの受験生も多く、今年は7名が合格しています。
さて、今年度のJOBAロンドン校高校受験者の平均の合格率(受験校数÷合格校数)は1.21倍でした。完勝とまではいきませんでしたが、無事全員が高校進学を決めたことを報告させていただきます。
〈受験校の決定は今〉
JOBAでは、5月中旬までに受験校すべてを決定するよう生徒および保護者に伝えています。この時期に受験校が決まっていれば、少し余裕を持って受験勉強に取り組むことができるからです。
先ずれば受験を制す。来年の受験生にもぜひ成功を勝ち取ってほしいと思います。
2013年05.06月号