入試科目にverbal reasoning,non verbal reasoingがありますが、どのような勉強したらよいでしょうか。
イギリスのセカンダリー・スクールへの受験科目に、この2つがあるところが多いので、小学校でも授業で取り入れている所があります。イギリスでは英語を母国語としない子供も多いために、単に英語と算数だけでは子供たちの能力を正確に判断できないので、より潜在的な能力も反映させるために行っています。日本でも昔全国的に行っていた「知能テスト」を経験している親御さんは理解しやすいかもしれません。そこでは扱う対象が言葉、図形や数と違いはあっても、論理的に類推していく力が問われます。いきなりpractice paperをするのは難しいので、Nelson Thomas社から出版されているBond New Edition”How to do 11+ Verbal Reasoning”、”How to do 11+ Non-Verbal Reasoning”で基本パターンを習得することから始めましょう。
次に多くの応用問題を解きますが、いくつかの単語の共通点を見つけてグループにするような問題では、わからない単語は辞書できちんと調べて語彙を増やさなければなりません。また、Verbalの問題にも数学的な比例、関数、順列組み合わせの概念が必要となります。Non-Verbalでは、線対称、回転の分野がポイントです。どちらも算数の教材で確認しておきましょう。
実際の入試では時間内にかなりの問題数をこなさなければならないので、受験勉強後半はスピードを上げる訓練も大事です。未知の問題にも挑戦できる論理力と共に、集中力、忍耐力、即時の判断力も要求されます。日常生活において、常に時間を意識してテキパキと手順良く物事を行う力も養成しておきましょう。実はこの最後の項目が一番難しいため、日ごろから親が生活の全てを仕切らずに、お手伝いなどを通じて、子供が自ら動けるように訓練することが望まれます。