現地校相談室

現地校でのいじめ対策

2014年12月24日

イギリスの学校ではいじめにどのように対処しているのでしょうか。

現地校でのいじめ対処方法は、入学時にもらう書類に明示されています。学校は、全ての生徒が尊重され、安全に学習できる環境が保障される権利を持っています。同時に、自他ともに尊重し、配慮する責任を負っています。

いじめは人の心身を傷つけたり、脅す行為です。具体的には、*悪口を言う *押したり、殴ったりする *真似をしたりしてからかう *差別的発言をする *噂話をする *無視や邪魔をして、他の生徒にも同様にするように促す *いつも見下げた態度を取る *脅す *所持品を取ったり壊したりする *侮辱的な電話・テキストメッセージ・Emailを送る、などが含まれています。

いじめを受けている場合には、①相手にいじめをやめるようにはっきりと言う ②信頼できる人に話す ③学校に報告する といった対応が必要です。本人やその家族だけでなく、周囲でいじめに気が付いた人も、これらの行動を同様にとることが必要です。黙っていて解決することはありません。誰もいじめに我慢する必要はなく、また仕返しする必要もありません。登校をしぶったり、休みがちで成績が落ちたりする。制服が破られたり、所持品がなくなったりする。感情が高ぶったり、ふさぎ込んだり、外へ出たがらなかったりする。無言電話や嫌がらせメールがあるなど、どれもいじめのサインです。このような兆候に気が付いた場合には、学校へご相談ください。

学校では、いじめが分かった場合には、いじめられた生徒を保護するとともに、自己肯定感を持てるように対処します。いじめた方の親には、警告の手紙が出され、それでもいじめが続く場合には、親が学校へ呼ばれ、いじめた生徒は、以後はいじめをしないと制約書にサインします。それでも続くと停学、退学となります。さらに普段からお互いに尊重し合える教育も行われます。

これを機会に、ご家族でいじめに関して話し合ってみてください。

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