こちらの連載は終了しました。
みなさんもご存知のように、英語の発音はスペルとは異なる場合がよくあります。単語の背景にある長い歴史が、異なる発音を生み出してきたためです。今回はそういった単語のうち、ロンドンの地下鉄の駅名をいくつかご紹介します。
ウェストロンドンにある、Maryleboneは、”bourne”の近くにある“St. Mary’s Church”ということで名づけられました。”bourne”とはアングロサクソン人が小川を意味し使っていた言葉で、”Mary le borne”が短くなり”Marylebone”となりました。発音する際はご注意ください。”Mary le bone”とはならず、Bob Marleyの”Marley”の後に”bone”と発音する感じです。
セントラルロンドンにあるLeicester Squareは、East Midlandsにある都市Leicesterにちなんで名づけられました。その昔に、ローマ人が“Camp of the river Legro”(レグロ川の駐留地)という意味で名づけたことに起因します。単語の中間にある”ce”は発音しませんのでご注意ください。LeicesterのほかGloucesterも同じように”ce”を抜かして発音します。
サウスロンドンにあるChiswickは、古英語で”Cheese Farm”を意味します。地名に”wick”が付く場合、”w”の音は発音しません。ChiswickのほかWarwickなども同じく”w”を抜かして発音します。
日本人の方も多く住むFinchleyは、Finchという小鳥たちの広場という意味で名づけられたとか。かわいらしいですね。