校長だより

4STEPS

2015年5月1日

算数・数学ができるようになるには、4つのステップを踏む必要があります。まずはわかること、次に自分で解けること 、そして練習をすること、最後に結果を出すことです。

算数・数学は、解き方を覚えただけでは、自分で解くことはできません。本質を理解しなくてはならないのです。そうでなければ、同じような問題も質問の仕方を変えられただけでお手上げ状態です。また、一度解けたぐらいでは、できるようになったとは言えません。数日経てば、できたはずの問題も解けなくなっているでしょう。わかって、一度解けるようになったら、たくさん問題を解く必要があるのです。

さて、私が今回お伝えしたいのは、上記の四つのステップのうち一番目の習得が最も難しく、二番目の習得も簡単ではないということです。新学期が始まってからのこの間も、生徒の様子を見ていると、一番目、二番目で躓いていると思われる生徒が多いことに気づきました。子供たちにとって未知のことがわかって、できるようになることは大変なことなのです。

一番目の習得に苦しんでいる生徒には、授業中に次のような傾向が見られました。

 (1)下を向いている時間が長い。
 (2)教師が説明している間にノートに板書内容を書き写している。

下を向くのは、授業内容がよくわからず、わからない顔をした自分の姿を教師に見られるのが嫌だからです。ノートに書き写すのは、勉強をした気持ちになれるからでしょう。残念ながらこのような状態では、「わかる」こともできません。我々教師は、ノートよりもまずはわかることが大事であることを伝え、わかってもらえるよう最大限の努力をしなければなりません。一方で生徒もわかることがまずは大事であることを肝に銘じる必要があります。

二番目の習得に苦しんでいる生徒、つまり、わかったけれでも問題を解こうとするとなかなか正解にたどり着かない生徒には次のような傾向が見られました。

 (1)字が弱々しく色が薄い、また字が小さい。または、字が雑である。
 (2)ノートを使う際に、小さなスペースにぎゅうぎゅう詰めにして書く。
 (3)計算力が足りない。(計算も工夫が必要だが、それをしない。)

保護者の方には、上記内容を理解いただくと同時にご家庭でのサポートもお願いしたいと思います。一つしていただきたいのは、宿題をご家庭でアレンジすることです。教師は、共通の宿題を出してしまいがちですが、それらは必ずしも個々の生徒に合ったものとは言えません。そこで、教師が与えた宿題ができていないと思われた際には、無理にその宿題をさせるのではなく、授業中にやった範囲を復習させてほしいのです。これだけで大きく前進してくれるはずです。

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