毎月一回、授業の中だけでは触れられない日本語・日本文化に、ゲームや俳句・折り紙・季節の行事などを通して触れ親しむ機会を設けています。毎月多くの児童が楽しみにしてくれています。
5月 「言葉の贈り物(母の日)」講座
5月の「わくわくにほんご講座」では、「母の日」にちなんで、「ことばの贈り物作り」に取り組みました。
まず、「母の日」はどうやって始まったのか、その由来を簡単に話しました。また、感謝の気持ちを伝える時に贈る花は日本では「カーネーション」ですが、それぞれの国によって日付も祝い方も様々であることも紹介しました。
今回は、お母さんへのメッセージを「俳句」にして伝えることにしました。五・七・五の決まった音の中で表現するのは難しく、頭をひねっている児童もいました。次に、折り紙で可愛いカーネーションの花束を作り、その裏に、先程考えた俳句をメッセージとして書きました。お母さんのことを考えながら俳句を作る児童たちの顔は、皆優しそうで、お母さんを大切に想う気持ちが伝わってきました。
これを機に、俳句への親しみもぜひ深めて欲しいと思います。
6月 「言葉の贈り物(父の日)」講座
6月のわくわくにほんご講座では、「ことばの贈り物作り第二弾」に取り組みました。
この講座の目的は、日々なかなか言葉にできない感謝の気持ちを言葉で表現し、お父さんに伝えること。
まずは、お父さんはどんな人なのか似顔絵を描いてもらい、その後で、どんなことをしているのか、お父さんのどんなところが好きなのか、などを書いてもらいました。
それから、俳句作り、または「ありがとう」や「おとうさん」の五文字を用いた「あいうえお作文」にも挑戦しました。みんなお父さんのことや、自分の気持ちを表現する言葉を、頭をひねって考え、作っていました。折り紙で作ったワイシャツとネクタイの「ことばの贈り物」、お父様に届きましたか。
7月 「七夕」講座 を行いました
7月のわくわくにほんご講座では、「七夕講座」を実施しました。
当日は、七月七日に七夕をするのはどうしてなのか、また短冊に願い事を書くようになったのはどうしてか、七夕は日本でどんな風に変わってきたのかを紙芝居を通して伝えました。
次に、織姫と彦星に見立てて折り紙を作り、作れる子たちには星や天の川作りにもチャレンジしてもらいました。そして、自分の願い事が一つだけ叶うならどんな願いにしようかと、思い思いに考えました。
「たなばたさま」の歌を歌ってみたクラスもあり、七夕気分をみんなで味わいました。
9月 「敬老の日」講座を行いました。
9月のわくわくにほんご講座では、「敬老の日講座」を実施しました。
当日は、まず、「敬老の日」がどうやって始まったのか、また、どんな日なのかといったことを伝え、日本にしかない記念日だということも紹介しました。
次に、おじいさん・おばあさんがどんな人なのか、好きなことや得意なこと、自分がどういうところを好きかなどを、一人ひとりに考えてみてもらいました。普段はなかなか会う機会が少ないかとは思いますが、いろいろと思い出してにこにこしている様子が印象的でした。
そして最後に、おじいさん・おばあさんへの気持ちを伝えるメッセージを、詩にしてみました。お手紙の形式を少し変えるだけで、上手に詩が作れるんだという気付きが子供達の中にあったのではないかと思います。温かい気持ちのこもったメッセージ、日本のおじいさん・おばあさんに届きましたでしょうか。
●発表タイム
長期休み、ハーフターム休みの期間に宿題になっていた絵日記や読書感想文、小3は「日本語ライティング」作文を、「よみっこタイム」「ことばの学習」の時間にみんなの前で発表してもらっています。人数が多い教室もありますが、一人ひとりの発表の時間を取りたいと考えております。お友達の発表を聞けば刺激になり、「私も、みんなに伝えたい」という気持ちがめばえてくれることがあります。このような気持ちをきっかけにして、ハーフタームもぜひ頑張って作文を書いて欲しいなと思っております。
●読書がんばったぞカード
ジュニアコースの皆さんには、読書推進と日本地図に親しむことを目的に、「読書がんばったぞカード」を配布しています。1冊本を読むごとに、1つの都道府県に色を塗っていき、日本全国制覇を目指してください。