授業のご報告

ジュニア教室 わくわくにほんご講座

2017年11月24日

●わくわくにほんご講座  毎月1回、授業の中だけでは触れられない日本語・日本文化に、ゲームや俳句・折り紙・季節の行事などを通して、触れ親しむ機会を設けています。毎月多くの児童が楽しみにしてくれています。

5月
◆「言葉の贈り物(母の日)」講座を行いました。
 5月の「母の日」に合わせて、「ことばの贈り物作り」に取り組みました。
 まず、「母の日」はどうやって始まったのか、その由来を紹介し、それぞれの国によって日付も祝い方も様々であることをお話ししました。また、自分のお母さんがどんな人かを発表してもらい、お母さんにどんなことをしてあげたいかを考えました。
次に、お母さんへのメッセージを込めた俳句作りに挑戦しました。五・七・五の決まった音の中で表現するのは、初めは難しかったようですが、最後には、お母さんを大切に思う気持ちが伝わる、素敵な作品が出来上がりました。また、折り紙でカーネーションの花束を作り、その裏に、それぞれの俳句を書きました。「母の日まで隠しておいて、びっくりさせたい!」と嬉しそうに話す子供達がたくさんいました。

6月
◆「言葉の贈り物(父の日)」講座を行いました。
 6月は、「父の日」に合わせて、「ことばの贈り物作り、第2弾」に取り組みました。日々なかなか言葉にできない感謝の気持ちを言葉で表現することを目的とし、今回は、お父さんへの贈り物を作りました。
 お父さんはどんな人なのか似顔絵を描いてもらうことから始まり、お父さんはどんなことをしているのか、どんなところが好きか、などを自分の言葉で表現してもらいました。お父さんがどんなお仕事をしているのかを、誇らしげに話す子供達がとても印象的でした。
今回は、俳句、または「ありがとう」や「おとうさん」の五文字を用いた「あいうえお作文」に挑戦しました。折り紙で作ったワイシャツとネクタイの「ことばの贈り物」、お父様に届きましたでしょうか。

7月
◆「おまつり」講座 を行いました。
 7月は、夏祭りの時期に合わせて、日本の伝統的なお祭りについて学びました。
 まず「お祭り」と聞くと何を思い浮かべるかを問いかけてみると、金魚すくい、ヨーヨー、わたあめ、浴衣など、行ったことのあるお祭りの楽しい思い出を、嬉しそうに発表してくれました。
 次に、お祭りをする理由や、おみこしについて学び、「ワッショイ!」のかけ声をみんなで声に出してみました。また、1年間で何十万もある日本のお祭りのうち、有名なお祭りをいくつか写真と共に紹介しました。
 最後に、お祭りに欠かせない「うちわ」を折り紙で作りました。イギリスにいても、日本のお祭り気分を少しは味わってもらうことができたでしょうか。お祭りのような、日本独特の文化を、日本以外の国の人たちにも伝えられるようになって欲しいと思います。  

9月
◆「お月見」講座を行いました。
 9月は、日本のお月見文化に親しみを持ってもらえるよう、お月見の祝い方、月にまつわる伝説を紹介しました。
まず、お月見はどんな行事かを聞いてみると、「満月」「おだんご」という言葉が出てきましたが、なぜ始まったのか、どんなものを飾るのかについては初めて知る子供達がたくさんいました。芋・栗・豆などを飾ること、すすきは魔除けだということに、驚いたようです。
次に、月の満ち欠けについて、理科の視点から学んだ後、「月にはうさぎがいる」という伝説についてお話ししました。また、月の模様は、それぞれの国で違った見え方をしていることを紹介し、イギリスでは、チーズに見えているという話もしましたが、子供達は、「もちをつくうさぎ」の方が気に入ったようでした。
最後に、「月」をテーマに詩・俳句作りに挑戦しました。回を重ねるごとに、子供達の俳句作りの腕がどんどん上がってきています。

10月
◆「日本のおばけ」講座を行いました。
 10月は、ハロウィーンに合わせて、日本のおばけにも親しんでもらう機会を作りました。
 まず、ハロウィーンの由来や、日本で10月が神無月と呼ばれる理由を知ってもらい、「雪女」や、「落語版、さらやしきのおきく」の読み聞かせを行いました。また、日本昔話に出てくる有名なおばけや妖怪を、クイズ形式で紹介しました。
 次に、おばけは本当にいると思うか、おばけがいる世界といない世界ではどちらがいいかを考え、その理由をそれぞれの言葉でまとめ、発表してもらいました。本当におばけに会ったらどうするかという質問には、「叫ぶ」や「逃げる」という答えの他に、意外にも、「友達になって一緒に遊ぶ」、「おばけの世界についていろいろ質問する」、「テレビ局をよぶ」など、楽しいアイデアがたくさん出てきました。「今年のハロウィーンは日本のおばけに仮装したい!」という声も上がりました。

●発表タイム
 小1と小2は長期休み・ハーフターム休みに宿題になっていた絵日記や読書感想文、小3は「日本語ライティング」の作品を、「よみっこタイム」「ことばの学習」の時間にみんなの前で発表してもらっています。人数が多い教室もありますが、一人ひとりの発表の時間を取りたいと考えております。お友達の発表を聞いて刺激を受けたり、「みんなに伝えたい」という気持ちを、作文を書くきっかけにしたりしてほしいと思っています。

●読書がんばったぞカード
 ジュニアコースの皆さんには、読書推進と日本地図に親しむことを目的に、「読書がんばったぞカード」を配布しています。一冊本を読むごとに、一つの都道府県に色を塗って、日本全国制覇を目指してください。

●「よみっこタイム」
フィンチリー教室・アクトン土曜教室は授業前の時間、ウィンブルドン教室は「ことばの学習」の時間を利用し、読み聞かせの時間を設けています。
【5月?10月に読んだ本】 順不同
『3びきのやぎのがらがらどん』
『そらいろのたね』
『とこちゃんはどこ』
『ぱおちゃんのはみがき』
『うみいろのバケツ』
『地下鉄ができるまで』
『ガンピーさんのドライブ』
『さるのオズワルド』
『かえるのめだま』
『だめだめスイカ』
『祭りだ、わっしょい』
『かわいそうなぞう』
『わすれられない贈り物』
『きつつきの商売』(教科書音読)
『たんぽぽのちえ』(教科書音読)
『おばあちゃん、おじいちゃん』

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