●わくわくにほんご講座
毎月1回、授業の中だけでは触れられない日本語・日本文化に、ゲームや俳句・折り紙・季節の行事などを通して、触れ親しむ機会を設けています。
11月
「物語作り」講座
11月の講座では、物語の組み立てを学習し、紙芝居「てぶくろをかいに」を途中まで読み、その続きを作りました。
てぶくろを買いに行ったきつねの子が、お母さんに人間の手に変えてもらった方の手ではなく、きつねのままの方の手を出してしまったところで紙芝居を止め、その続きを考えました。話をどう展開させるか苦労している子が多く、「よろずやのおじいさんはどんな人だったのかな」、「きつねの子は手袋をかえたのかな」などヒントを出すと、子どもたちは「こうなったと思う!」と物語を書き始めていました。また、物語を書く際に、物語の主軸だけでなく、周りや人の様子、気持ち、会話など入れるとより深みが出ることを伝えると、各々工夫して書き進めていくことができました。
最後に、作った物語を発表してもらいました。よろずやのおじいさんが悪い人できつねの子が捕まってしまう話を作った子、きつねの手を出してしまったきつねの子が一度家に逃げ帰って再び買いに行く話を作った子、優しいおじいさんが手袋を売ってくれた話を作った子など、それぞれが思い思いのストーリーを展開させていました。
1月
「お正月」講座
1月の講座では、お正月を迎えるにあたっての「大晦日」の準備や、お正月にすることの由来や意味を、クイズ形式で答えてもらいました。
日本で年越しをした子供達や、海外でも日本らしいお正月を過ごした子供達は、それぞれが経験したことや、ご家庭で教えてもらったことを嬉しそうに発表してくれました。また、見たり聞いたりしたことがあっても、名前や、意味を知らないものも多かったようで、新しい言葉や慣習をたくさん学んでもらえたのではないかと思います。
その後、お正月の遊びである「福笑い」をして楽しみました。今回は、おかめとひょっとこの福笑いを作りましたが、子供達にとっては、どんな顔が仕上がってもおもしろかったようです。教室中が笑い声に包まれ、「お家に帰って、家族でもあそびたい」という声も聞こえてきました。このような日本の文化に親しみ、イギリスでもお友達に紹介できるようになって欲しいと思います。
2月
「節分」講座
2月の講座では、まず「なぜ、節分に豆をまくのか」を紙芝居で聞いてもらいました。その後、紙芝居の内容をふまえて、節分に関する言葉(大豆、升、鰯の頭、柊の葉等)やその風習についてクイズ形式で学びました。
「節分の豆まきをやったよ。」という児童も数名いましたが、なぜその風習が始まったのか、どんな意味があるのかを知る児童は少なく、土着文化を学ぶ良い機会となりました。今回の講座における学びを、後の世代にも語り継いでいってくれることを願っています。
最後には、折り紙でそれぞれの鬼を折り、鬼の顔も描いてもらいました。豆を入れる升作りに挑戦した子もいました。皆さんのご家庭にたくさんの福が舞い込みますように。
●教科書音読会
ジュニア教室では、日本の教科書に親しみを持ってもらうことを目標にした、「教科書音読会」を「よみっこタイム」または「ことばの教室」の時間に行っています。前期は、以下の予定で取り組んでいきます。
3月 小1 うたにあわせてあいうえお・あかいとり ことり
小2 たぬきの糸車
小3 スーホの白い馬
5月 小1 はなのみち
小2 たんぽぽのちえ
小3 きつつきの商売
●「よみっこタイム」
フィンチリー教室は授業前の時間、ウィンブルドン教室・アクトン教室は「ことばの教室」の時間を利用し、本の読み聞かせを行っています。
【11月?2月に読んだ本】 順不同
小1
「がっこうだってどきどきしてる」
「なきむしおにのオニタン」
「いまなんじ」
「ジャンボゴリラと雪だるま」
「100万回生きたねこ」
「うさこのサンタクロース」
「アレクサンダとぜんまいねずみ」
小2・小3
「こびとのくつや」
「わたしのいちばん、あの子の1ばん」
「なぜ節分に豆をまくの」
「かさじぞう」
「ひゃくまんびきのねこ」
「モチモチの木」
「セロひきのゴーシュ」
●読書がんばったぞカード
ジュニアコースの皆さんには、読書推進と日本地図に親しむことを目的に、「読書がんばったぞカード」を配布しています。1冊本を読むごとに、1つの都道府県に色を塗っていき、日本全国制覇を目指してください。
また、ご家庭に日本語の本が不足している、もっといろんな種類の本を読んで欲しい、という場合は、ぜひJOBA図書館をご活用ください。2週間で2冊まで貸出をしております。蔵書リストから選んでリクエストをして頂く方法と、おまかせコース(こちらからお選びした本をお渡し)をご利用頂く方法がございます。詳細は、お問い合わせください。