現地校相談室

イギリスの統一試験機関

2019年3月12日

Q:GCSEの試験機関にはいろいろあるので、よくわかりません。また、どの科目を取得すべきか迷います。

A:GCSEやAS・A2などは日本におけるセンター試験にあたるものなので、試験は1種類だと思いがちですが、英国では、イングランド・ウェールズ・北アイルランドの中に合計5つの試験委員会(Examination Board)があり、スコットランドにはまた別種類の試験委員会が複数存在します。

もともと、大学入学資格試験をそれぞれの大学が作成したのが試験委員会の起源ですので、以前はオックスフォードとケンブリッジ、ダーラム、ブリストル、ロンドンなど、地域的に管轄されていました。それらが時とともに廃止、統合を経て、現在では以下の5つの試験委員会になりました。

●5つの試験委員会●
 AQA (Assessment and Qualifications Alliance)
 CCEA (Council for the Curriculum Examinations & Assessmentの略。主に北アイルランド)
 Edexcel (educationと excellenceの造語)
 OCR (Oxford, Cambridge and the Royal Society of Arts Examinations)
 WJEC (Welsh Joint Education Committeeの略。主にウェールズ)

イギリスらしいのは、学校により、あるいは科目により、どの試験委員会の試験を採用してもいいということです。そのため、学校によっては、「歴史はOCR、数学はAQAの試験が用いられる」などということもあります。ですから自分の選択した科目が、どこの試験委員会の試験なのかをチェックし、それに合ったリビジョンガイドや過去問を使用して、効率よく勉強することが肝心です。

また、現地校からはなるべく多くの科目を取得するように指導されることがありますが、特に日本での受験を考えていらっしゃる方は、そちらに注力する必要があります。GCSEの負担が減るように、トリプル・サイエンスよりはコンバインド・サイエンスを、また歴史より地理を取得し、さらに外国語科目は日本語で代替できるかを学校側と交渉するなどの対策を取ると良いでしょう。

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