●授業報告(アクトン/フィンチリー教室)
◇小論文
毎月最後の授業日に、小論文の入試問題を論題とするディベート・プレゼン・ディスカッション大会を行っています。6月の論題は「日本政府は、ドイツやシンガポールを見習い、フェイクニュースを規制する法律を作るべきである。是か非か」、9月の論題は「日本政府は、ベーシックインカムを導入すべきである。是か非か」、10月の論題は「日本は消費税を20%に増税するべきである。是か非か」でした(7月は、高校部実力判定テストのため、ディベート大会はありませんでした。)
これらの論題に沿い、6月の授業では、5月にシンガポールの国会で可決・成立したフェイクニュース対策法と情報化社会、メディアリテラシーについて、9月の授業では社会保障四本柱と、その一つである公的扶助(生活保護)や最低賃金、ベーシックインカム制について、10月の授業では税金について学びました。また、6月末に大阪でのG20サミット開催を受け、7月の授業では大阪サミットの様子、G7やG20とは何か、サミットではどのようなことが話し合われているのかについて学習しました。また、6月は、メディアリテラシーの重要性について考えるきっかけとなる『社会の真実の見つけかた』(堤未果著・岩波ジュニア新書)の抜粋を、9月は早稲田大学社会科学部グローバル入試の小論文問題(出典は朝日新聞「教えて!政策チェック――高齢者・若者に生活費給付」)と『格差社会――何が問題なのか』(橘木俊詔著・岩波新書)、10月は『消費税の仕組み』(池上彰著・ポプラ社)の抜粋プリントを配布し、解説しました。
◇英語
入試やTOEFLでは学術英語の単語力と、精読のための文法力が必要になりますが、この単語・文法力に、リベラルアーツ全般の知識が加われば、読解・聴解の問題で正答率を上げやすくなります。逆に、単語・文法力が足りない場合でも、リベラルアーツの知識があれば、ある程度内容の推測がつき、答えを見つけられるようになる場合もあります。
高校部の英語の授業では、TOEFLやTOEIC、IELTSや大学入試問題を読解教材として取り上げ、単語・文法力だけでなく各分野の背景知識も同時に学ぶようにしています。また、前回の授業の単語復習テスト実施後には、新聞記事から「抜き打ち時事単語テスト」を行い、答え合わせの後にその記事を配布し解説をすることにより、時事問題を学びながら時事単語も身に着けられるように工夫しています。
6月の授業ではTOEICのパート5(文法問題)と入試問題(旅について)を、7月の授業では英文法演習(出典は入試問題)とTOEFL(米国史)を扱いました。また、9月の授業では、映画の字幕翻訳家の戸田奈津子さんについての文章、TOEFL(ニュートリノ)と和訳演習(出典は入試問題)を、10月は和訳演習(出典は入試問題)と文法(分詞構文と間接話法)を学びました。
授業で配布し単語テストでも出題した主な新聞記事は、「ブラックホールの撮影に初成功」「紙幣刷新 肖像は渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎に」「40%独居世帯 2040年に4割 高齢化・未婚加速で」(以上6月)、「香港 中国本土への容疑者引き渡し認める法改正案に抗議」「台湾で同性婚法が成立 アジアで初」「米国 富豪男性、卒業式スピーチで学生ローンの肩代わりを発表」(以上7月)、「無料レジ袋配布禁止へ 環境相表明」「欧州委員長に初の女性」「暗号解読者アラン・チューリング2021年に英国紙幣に」(以上9月)、「紛争による昨年の被害児童数1万2000人超」「米連邦政府、死刑執行再開へ」「特別支援学級 外国籍率2倍」(以上10月)です。
◇数学
高校数学は、毎年9月から開講されています。6月から7月の数I/Aでは三角比、数?/Bでは微分積分、数?では積分の応用を学びました。また、9月に始まった新年度からは、数I/Aでは数と式、数?/Bでは二次関数、数?では微分を学んでいます。
●英語試験(TOEIC・TOEFL)
TOEIC(公開テスト)は毎月平均1回パリとアムステルダムで、TOEFL(iBT)は毎週土曜にロンドン・マンチェスター・ケンブリッジ等の各都市で行われます。TOEICとTOEFLの申込み方は次の通りですので、日程の都合がつく方は受けてみてください。
◇TOEICの申込方法
https://www.etsglobal.org/Global から TOEIC Listeining & Reading Test のページに行き、下にある Register for a test をクリックする。
◇TOEFLの申込方法
https://toeflregistration.ets.org/TOEFLWeb/extISERLogonPrompt.do