現地校相談室

欠席届

2009年5月1日

帰国受験のために現地校を欠席しますが、欠席が認められにくいように感じます。

以前イギリスの学校では遅刻、早退、欠席などの追跡が緩く、それが生徒のずる休み、非行につながっていると指摘されたため、現在では学校が公表している出欠席率を、親が風紀の良い学校選択の参考にするようになっています。また、学校の休みの期間に家族旅行が集中して旅費が高くなるため、学期中にもかかわらずホリデーで欠席する子供が増え、クラス全体の学習に支障が出るようになりました。

そこで学校としても規律を厳しく守るよう親を指導するようになりました。以上の理由から、現地校では欠席率を減らすことが目標となっており、正当な理由のない欠席は認めず、認めたとしても欠席届をきちんと提出するように要求しています。風邪のために急に休む場合は、当日の朝に電話連絡したとしても、次に登校する際に欠席届を出さなければなりません。また、各種の受験、試合参加、忌引きなど、正当な理由があって休む場合は、前もって日にちが分かっていれば、その旨を事前に届け出て許可をもらいます。

このようにして認められた欠席は"authorised absence"と呼ばれ、無断欠席とは区別されます。

現地校に子供を通わせる親の主な仕事は手紙書き、といっても過言ではないほど、イギリスでは手紙による学校と親のコミュニケーションが重視されます。欠席理由をしっかり書くとともに、欠席の間の勉強の補充についても親子で責任を持つ姿勢を示すと相手に好感を与え、学校側の配慮も引き出すことにつながります。また、日本に一時帰国するような場合には、手紙に合わせフライトスケジュールなど正当な理由を証明する書類を合わせて提出するとよいでしょう。

欠席の認可をもらったり、推薦状を得たりするのにも時間がかかりますので、早めに届け出ましょう。

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