今年の春にキーステージのテストを受ける子供がいますが、学校の方からまだ英語が十分ではないので、受けないくてよいと言われました。このままでよいのでしょうか。
イギリスの小学校ではYear2,Year6,セカンダリー・スクールではYear9のサマー・タームに、それぞれナショナル・カリキュラムの達成度を見るキーステージ1,2,3のテストを受けます。その結果は本人へ通知されるとともに学校のデータとして公表されるので、社会評価を気にする学校では、英語習得が不十分な生徒を試験から外すところがあります。
受験がなければ親子とも気が楽ですが、不利益なことがあります。試験を受ける生徒には先生も学力を引き上げるようにしっかり指導しますが、対象外となると放って置かれる可能性が出てくるからです。
Year2ではこの試験を目標に、英語の基礎力を充実させる機会としましょう。
Year6は小学校のまとめであり、この結果がセカンダリー・スクールのクラス分けに響くので、受験していないと下位グループに振り分けられる可能性が高くなります。そうなると公立学校の中には、学級崩壊して勉強どころではない場合があるので、語学的にハンディーのある日本人生徒には厳しい環境となります。
Year9はミドルスクールの総決算です。これを経ることでGCSEへの移行がスムーズになります。科目が多くて大変ですが、この勉強が語彙を増やし、英検にも役立ちます。一時は試験準備で苦労しますが、これらの試験を積極的に生かすべきです。
もし受験から外れるように言われたら、学校に掛け合い、家庭でも支援することを約束してぜひ受験したいものです。
JOBAでは現地校サポートクラスを設けて、これらの生徒さんを応援します。