9月から子供がセカンダリー・スクールに入ります。注意することはありますか。
イギリスの小学校は小規模ですが、セカンダリー・スクールは1学年に何クラスもあり大人数になります。また、6thフォームまである学校に入ると7歳年上がいますので、上級生とは体格も違い、小柄な日本人の生徒は脅威を感じることもあります。
公共交通機関で通学する場合は、違う学校の生徒同士がいざこざを起こすこともあります。まずは、数人でも安心できる仲間を作ることが大事です。
学校によっては新入生同士、また保護者も知り合いになる機会を設けるところがありますが、このような機会がない場合には、夏休み中あるいは学期が始まってすぐの週末に友達を自宅に呼ぶなど、友達との交流を応援してやるとよいでしょう。
学期が始まってしばらくは、親も子供の様子に十分注意をする必要があります。もしいじめられている兆候があれば、学校には必ずいじめ対策担当の先生がいますので、躊躇せず連絡しましょう。このようにまずは新しい学校での「人間関係の構築」を見守り応援することが大切です。
セカンダリースクールでは、各授業に遅れないように移動することや宿題を期限通りに提出することなど時間の管理が今まで以上に厳しく求められます。また、ファイルの仕方、ノートの書き方など学習の基本を身につけることも求められます。家庭では、学校へ遅刻せずに行けるよう、授業に必要な本・ノートなど物の管理や整理整頓ができるよう始めは目を配りましょう。
思春期の子供には、親が細かく手出し口出しし過ぎず、本人が大枠を決めるのに立ち会う気持ちで臨むと功を奏します。
「何時から何をするの」など予定を聞く方法で、子供自身が生活をオーガナイズするのを助けてください。