グラマー・スクールとはどんな学校ですか。
現在、公立のセカンダリー・スクールは無試験で入学できますが、公立校の中に昔ながらの選抜試験を課している学校が「グラマー・スクール」として残っています。
その名は中世にラテン語の文法(グラマー)を教えた学校という歴史を持ち、アカデミック・レベルが高く、オックスブリッジへの進学率も高いとあって人気を博しています。しかし、このような昔の制度を保つ学校はロンドンには少数しかなく、倍率が高いので激しい競争を勝ち抜く勉強をしなければならないのが難点です。
日本人のお子さんの場合、小さい時からイギリスにいて教育を受けた人でも、難問ができるだけではなく、一定時間内に多くの問題を的確に処理する能力も必要です。また、入試が11月、12月と早いため、Year5のうちに受験勉強を終えなければならないので、遅くともYear4から真剣に取り組む必要があります。
そのため、じっくり型のお子さんには向かないかもしれませんし、日本へ帰国するための勉強と両立するのも至難の業です。さらに入学後も厳しい勉強があるので、たゆまず努力できる人に向きます。これらを踏まえた上で挑戦しようという意欲のある人は、ぜひ頑張ってください。
■ロンドンにあるグラマースクール
*Barnet:Henrietta Barnet School, Queen Elizabeth’GS for Boys, St.Michael’s Catholic GS, St.Olave’s GS,
*Bexley:Beths GS,Townley GS for Girls,
*Bromley:Newstead Wood School for Girls,
*Enfield:The Latymer School,
*Kingston:Tiffin Girls’School,Tiffin School,
*Redbridge:Ilford County High School,Woodford County High School,
*Sutton:Nonsuch High School,Sutton GS for Boys, Wallington County GS,Wilson’s School
■ロンドン周辺のグラマースクール
*Watford:Watford GS,Amersham:Dr.Challoner’s GS,
*High Wycombe:Royal GS,Wycombe High School,John Hampden GS,
*Reading:Reading School,Kendrick Girls’ GS,
*Marlow:Sir William Borlase’s GS,Slough GS,
*Slough:Langley GS,St.Bernard’s Catholic GS