スクールリポート(成績表)が日本の物と違いわかりにくいですが、どういう風に見たらよいでしょうか。
イギリスの学校は普通3学期制ですが、成績表が毎学期出るとは限らず、夏休み前の学年終了時のものが、最も詳しい成績表となります。
成績には普段の授業態度、宿題の完成度並びに提出度、試験の成績などを加味して、数値で表している部分と、先生のコメントが文章で述べられている部分から成り立っています。インターでは7段階評定ですが、イギリスの小学校では概ね5段階で評価されます。セカンダリーからは10段階評価となり、6以上を目標にします。GCSEとも連動していて、7がC、8がB、9がA、10がA*となっています。小学校ではY5以降の成績がセカンダリー受験の内申書として送られますので、4以上はほしいところです。また個人の能力を最大限に発揮できるよう、生徒それぞれのターゲットを定めて、それに対する達成度を+?=で表現している学校もあります。
試験の点数だけで成績がつけられるわけではないので、たとえ試験の点数が良くても、クラスで発言しなかったり、困った時に助けを求めることをしなかったりすると減点の評価となります。
逆に言えば、答えがわかったときだけ手を挙げるのではなく、わからないときに質問の手を挙げることも評価されるのです。ぜひ勇気を持って授業に臨んでください。
現地校では学年の切り替えになる夏休みには殆ど宿題がでません。成績表を参考に弱点を補強するように、有意義な夏休みを過ごしてください。
笹川 真理子