現地校の学年を通常より一年下げるように言われました。それにより不利になることがあるのでしょうか。
最初に押さえておかなければならないのは、現地校と日本の学校との学年の違いです。英国では小学校入学が5歳なので、日本ではまだ幼稚園の年齢の子供でも、小学校のYear1となります。また、誕生日が4月1日から8月31日の間ですと、日本では同じ学年だった人より一学年上になります。特にセカンダリーへの移行期や試験のある学年では早めの準備が必要ですので、注意が必要です。
普通、小学校や公立のセカンダリーでは、生年月日によって学年が指定されますが、私立校の場合には、受験準備が不十分となりそうな場合や該当する学年が満員の場合には、学年を下げるように言われることがあります。その方が時間をかけて馴染めるので、良い効果が望めることもあります。そして、たとえ学年を下げたとしても、大学入学資格を取得する前に日本へ帰国するようでしたら、日本では元の学年に戻りますので心配はいりません。
しかしながら、こちらでAレベルやIBなどの大学入学資格を取ってから日本の大学へ進学する場合には、学年を下げればその分大学入学、ひいては卒業時期が遅れますので、それを承知しておく必要があります。
笹川 真理子