子供は現地校に入るのが初めてのため、EFLの充実した学校を選びたいのですが、EFLにどの程度 期待できますか。
学校によってEFL(English as a Foreign Language),ESL(English as a Second Language)と呼ばれる授業は、英語が未習熟な生徒を取り出して、一般の英語の授業の代わりに英語の基本を教える時間です。大抵はアセスメント・テストで英語力を判定してから本人にふさわしい教材を使って行われます。
ただし、EFLと一口に言っても学校によって授業は千差万別です。ほぼマンツーマンで教えて効率が良い所もありますが、1クラスに英語のレベルがまちまちな多数の生徒がいる場合ですと、効率も悪くなります。さらに英語のできない子供たち同志がパートナーとなって練習するので、良い模範が得られないこともあります。
時間数も本来の英語の授業時間相当だけではなく、外国語の授業も免除して行う場合もあります。内容的には、ケンブリッジの英語検定を目標にして文法を中心に勉強するところもあれば、学校の授業理解を手助けする場合もあります。いずれにせよ、英語で英語の文法を説明するので、なかなかすっきりと理解できず、習得に思いのほか時間がかかる場合もあります。
このように学校の英語補助クラスがあるからといって、全面的に安心はできません。
その内容を良くチェックして、子供に合っていないと思われたら、担当の先生に現状を説明し、改善を望んだ方が良いでしょう。そして最後は本人の努力です。特に圧倒的に不足している語彙の補強は、授業時間たけでは足りません。常に辞書を携帯し、専用の手帳に覚えたい単語を書き留めたり、スペリングブックを使って毎日丹念に勉強することが望まれます。
笹川 真理子