現地校でエッセーを書かなければなりませんが、どうしたら上達しますか。
現地校生のエッセーを読むと、必死に獲得した話し言葉で書いた文章をよく目にします。以下には、話し言葉を確かな文章にするために必要な対処法とライティングの上達法をお伝えします。
小学校のカリキュラムでは、最初の1?2年で、音声学に基づいて音と綴りの基本を習得し、語彙を増やします。この期間を過ぎると、学校では音と綴りの関係についてあらためて取り上げることはありませんので、これが抜けている人は個人的に勉強することが必要です。文章の最小単位である単語の学習は、類語辞典(Thesaurus)を使って語彙を増やすようにします。エッセーの上達には、まずは単語の音と綴りの基本を身に付け、語彙を増やし、英語の語順、文法を身につけることが重要になります。
Y5、6になると、物語を展開させて書く、情景描写を豊かに書く、順番をつけて説明文を書く、賛成、反対のバランスを取って議論を深め、自分のコメントを書く、説得する文を書くなど、目的によってスタイルを変えて書く練習をします。中学生以上のお子様でエッセーの書き方がわからないという人は、この段階に戻って勉強すると良いでしょう。
実際にエッセーを書く段階では、書く目的に合わせて何をどう書くのか最初にプランを練ることが重要です。そして書きあげたものを文法やスペリングの点からチェックし、語彙を選び直し、粘り強く校正して仕上げる作業が欠かせません。よいエッセーを書くためには、良い文をたくさん読み、言葉の蓄えを作ることが必要です。また、日ごろから積極的に物事に取り組み、自分の意見を持ちことが大切です。
笹川 真理子