現地校へ編入する際に該当学年を下げるように言われ不安です。
まずは学年の呼び方ですが、イギリスの小学校は5歳から始まり、Yearで数えます。一方、アメリカンとインターは6歳から小学校が始まり、原則として(ISLはYearを使用)Gradeで数えます。従って、例えばYear4はGrade3に当たることになります。なお、日本では同じ学年になる生徒どうしも、8月31日の誕生月を境にして、学年が変わることになります。
学齢に関しては節目の年があります。イギリスの学校ではY6で小学校が終わり、公立または私立のセカンダリーへ進みます。つまり小学校の途中であるY6への編入に比べY7への編入の方が難しいといえます。また、Y10になるとGCSEコースを取るため、Y10への編入の際は確かな英語力が求められます。つまり、Y10への編入は大変難しく、学年を下げるよう求められることが多いと言えます。この傾向はY12,13のAレベルコースではさらに強まります。
インターやアメリカンでも最終の2年間であるGrade11,12の学年に相当する年齢の場合には、やはり学年を下げられることがあるかもしれません。ただし、イギリスの学校よりは、生来の誕生日のままの学年で受け入れてもらえることが多いので、英語力に自信がない場合にはインターを選ばれることをお勧めします。
該当する学年が満員で、その下の学年に空きがある場合にも学年を下げてなら転入できると言われることがあります。学年が下げることに対して不安に思われる方がありますが、無理をして該当学年に入って勉強が大変になるよりもよいと考えることもできます。
学年を下げても、受験学年を避けて日本の学校に編入する場合には、公立、私立に関わらずこちらでの学年は問題にされませんので心配はいりません。
受験学年の場合には考慮が必要ですが、9月入学も増えており、帰国時期の調節で問題解決できることもあります。今は現地校の判断に従い英語力、学力を向上させることが肝心です。
笹川 真理子