現地校相談室

英文学理解のガイドブック

2011年9月1日

セカンダリースクールに通う子供が英語補助クラスを終えて正規の授業に入りましたが、英語授業で読んでいる本が難しくてついて行くのが大変です。良い勉強法がありますか。

セカンダリースクールでは、シェーークスピアから現代作家まで、劇、詩、散文の各ジャンルから有名な作品を読むことになります。ある範囲があって、その中からどれを読むかは、担当教師の裁量に任されています。原文をそのまま理解するのが大変な場合、要点をまとめ、解説が付いたガイドを使うと理解が早まります。

その代表的なものが、York Press社の出しているYork Notesシリーズです。(www.yorknotes.comでタイトルを検索できます。)これを使ってポイントを外さずに作品や作家を理解することが、第1段階です。しかし、文学作品の理解には、自分なりのアプローチが必要なのは言うまでもありません。オリジナルな観点を持つことが何より大切です。作品ガイドはあくまでガイドですから、それをまる写しすることは御法度です。教師はヨークノートのことも良く知っていますから、写すとすぐにわかってしまいます。

エッセーを書くときには、その自分の見方を論理的に証明していくことが望まれます。そのためには、作品中からの証拠集め、つまり引用をしていくことが欠かせません。作品を読みながら、自分の引用ノートを作るなり、マーカーで印をつけるなりして、エッセーを書くときの材料を集めて置きます。作家に特徴的なテーマや言語表現、登場人物の比較、場面描写はどうかなどを考えながら作業します。そして自分のテーマに沿って論理を組み立て、その中にその引用を丹念に織り込んで行きます。最後には書いた文章が文法的に正しいかどうかをよくチェックしましょう。

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