セカンダリー・スクール選定にあたり、気をつけることがありますか。
公立校にも希望校を登録するシステムがありますので、順位を付けて書類に書き込んで申し込みます。ただし、公立校には、自宅から距離が一番近く空きのある学校に行くという原則があるため、希望は通るとは限らないことを予めご承知起きください。
その希望校順を決定する準備としては、まず学校案内(prospectus)やサイトでアカデミック・パフォーマンス(GCSE,Aレベルの成績や大学の進学先)をチェック。近所の評判を聞くのも参考になります。しかし、百聞は一見に如かずです。ぜひオープンデーやオープン・イブニングに親子で参加して、授業参観をしたり、校長の説明を聞いたりしましょう。模擬授業も体験できますし、在校生が案内役になりますので、彼らに学校生活について具体的に質問することもできます。時間帯がいくつかありますので、行きたい学校の日程が重なった場合は、別の時間帯を選んで、学校を梯子することも可能です。
今年Y6のお子さんを抱えたご家庭が学校訪問をするのは当然のことですが、グラマー・スクールや私立校を目指すご家庭では、Y4,Y5のうちに参加して学校選定を進めましょう。登録(registration)をすることにより、過去問題(past paper)を入手できますので、より正確に入試実態を把握できるはずです。私立校はオープンデーのチケットを申し込まなければいけない場合もありますので、早めにサイトでチェックしてください。
各学校のオープンデーやオープン・イブニングの予定は、お住まいのカウンシルの教育部門のサイトのsecondary school→transfer to secondary schoolでチェックできます。日程は9月中旬より10月上旬までの数週間です。日本の説明会は入試の半年前ですが、それに比べてイギリスでは実際に入学する1年前と早めです。この機会を逃すと十分に見学することが難しくなりますので、用意周到に済ませましょう。