北関東・東北地方の地震と津波による惨状を知り、悲痛な思いにかられています。皆様におかれましても、きっと同じ思いでいらっしゃることでしょう。ご親戚、お友達などに災難がおありだった方々のご心労は、推し量るまでもありません。状況が少しでも改善しますよう心よりお祈り申し上げます。
JOBAでは、被災者の救済に少しでも役に立てればと思い、英国赤十字社に義援金を送ることにしました。賛同される方は、右蘭をご参照ください。一人一人が出せる金額は限られていても、多くの人が拠出すれば、大きな力になるはずです。最終的な送金到着先は日本赤十字社になりますが、現在は、様々な機関が窓口になり義援金を集めているようです。ヤフーが行っているヤフー基金には、私が確認した段階で60万人以上の人々が寄付をし、9億3千万円以上のお金が集まっていました。今回の災害の復興には、16兆円を超す費用が必要だと算出している専門家もいますので、どうやってこの額を賄うのだろうかと思うと気が遠くなってきますが、多くの人々が募金をしている現状には、復興への大きな可能性を感じさせられます。
地震と津波の災害に打ちひしがれている人々に、追い打ちをかけるかのように起こった福島原子力発電所からの放射能流出の問題は、悪くなるばかりの状況に近隣住民の方々の安全や健康のことを思うと、不安でいたたまれない気持ちにさせられます。一方で、死を覚悟の上で復旧に取り組む現場の作業員や自衛隊や近隣の役場の方々のご苦労を思うとやるせない思いでいっぱいになり気が滅入ります。
このような状況の中、まわりのイギリス人の励ましには勇気づけられます。Acton教室やWimbledon教室として使用している現地校からは、現地校の学校スタッフや生徒による励ましのカードが届き、募金活動をしていることも知りました。またJOBA生が通うそれぞれの現地校でも緊急募金を行っていることを生徒を通して知りました。
直接の被害は何も被らなかった私のような者が、もうこれ以上落ち込んでいるような場合ではありません。今命があることに感謝し、皆で力を合わせて前進するしかないでしょう。
私たちJOBAにできることは、特別授業などを通して、一連の災害を通して得た教訓を生徒とともに学び、ともに考えることです。このことで、生徒が将来を生き抜く力につながると信じます。そして願わくば、私たちが得ることになる貴重な教訓を、将来は世界中の人々に伝えていってほしいと思います。