Mud Patty をご存じですか。
文字通り泥でできたパテで、パンケーキのような形をしたものです。泥に水を混ぜ、そこに塩、バター、ときには砂糖を入れてこねあわせ、この生地をパンケーキ状に引き伸ばし、照りつける太陽の下、コンクリートの上に1日干せば完成です。とても食べ物には思えないような代物ですが、生活の糧を得るために、このMud Patty を作り続ける人々がおり、また空腹を紛らすために買う人たちがいます。ハイチのスラム街でのことです。
「バックパックプロジェクト」と募金活動を通して関わってきたSIR(Scottish International Relief)から送られてきたニュースレターとSIRのホームページにある映像を見て愕然としました。映像に描かれたハイチの首都ポルトープランスにあるスラム街Cite Soleilには、北半球最大と考えられる30万人もの人々が、近くの工場などに職を求めて生活しています。ところが、その多くは仕事が見つからず、まともな食べ物にもありつけず寄生虫に住処を与えることになるようなMud Pattyにまで、手を伸ばさざるを得ないというわけです。ゴミだらけのこの街には、人口の10倍ものネズミが住み着いていると言われ、病原菌を持ち込むネズミとの戦いもあります。また、行き場のなくなった人々の暴力と犯罪も絶えず起きています。
ハイチは、これまで、国内政治の混乱と国際社会からの経済制裁、自然災害などが続き、厳しい経済社会状況下のおかれています。貧困はCite Soleilだけの問題ではなく、人口の約半数に相当する380万人が慢性的に栄養失調状態にあると言われています。
このハイチで地震が起きました。
SIRは、2006年から、ハイチでもMary's Mealsと称した子供たちの救援活動を始め、学校を通して12000人の子供たちに食事を配給してきました。SIRは、「まずは食事、そして教育こそが貧困を救う。」と、現場に即した活動をしてきたチャリティー団体です。この地震で、SIRへの期待は益々高まっています。
この度JOBAでは、ハイチで救済活動を行うSIRに募金をすることにしました。賛同してくださる方は、右の要領で、チェックをお送りください。なお、たった6.15ポンドで1人分1年間の食事代を確保することができるそうです。
上記映像、SIRの活動は、以下で見ることができます。
http://www.marysmeals.org/haiti-appeal/?page_id=2
ご協力のほどよろしくお願いします。