先日行われた個人保護者会を通して、子供を外に連れ出し見聞かせしてもあまり興味関心を示さないとのお声を、少なからずお聞きしました。多くは中学生の保護者からでしたから年頃といえばそれまでのことですが、何かいい方法はないものかと思案しました。
そこで思い及んだのは、毎年夏休みの共通課題としてきた作文課題「夏休みの出来事」を使い、生徒を駆り立てることはできないかということです。夏休みであれば、どの家庭もどこかに出かけることでしょう。つまりは、この作文課題提出を1つの目的にし、折角の‘お出かけ`を充実したものにしてもらおうと考えました。
新たな作文課題は、今までのものに副題をつけ「夏休みの出来事、私の発見」です。この夏の‘お出かけ’は、お父さん、お母さんの言われるままについていくだけでなく、能動的に‘お出かけ’を利用してほしいと思います。そして、思わぬ発見に出会うよう注意深くあたりを見渡し、興味をもったことは誰かに聞き、また自分でも調べてほしいと思います。
充実した発見につなげるためには、下調べが重要です。ご家庭では、ガイドブックなどを通して、事前に面白そうなことをチェックさせるなどご協力いただければと思います。
地球規模での問題が多発している昨今、私たちには、未知の状況、正解のない状況から何とか解決策を見出す力が求められています。この力を身につけるためには、新たな知識や技能を吸収する意欲が必要でしょう。この意欲を保ち続けるには学び続けることを厭わないこと、どんなことからでも学べると信じて、学ぶことを楽しめる生き方を収得することが大切だと思います。生徒には、「夏休みの出来事、私の発見」を通して、新たな学び方の発見もしてくれたらと願います。
子供たちの興味関心をより深いものにするために、一つ大切なことがあります。それは子供の興味に合わせ、親も関心を示し、親自身も 探求することです。
充実した夏休みになることを祈っています。