校長だより

2009年03月

2009年3月1日

今年の受験生からは続々と受験結果が届いています。第一志望校に合格し喜びに溢れて報告してきた子、予想外の結果に打ちひしがれ続けた後、合格を手にした子、今年の受験も悲喜こもごもですが、受験校すべてに不合格となった生徒はおりませんでした。一生懸命努力したことを、神様はしっかりとみてくれたのだなと、このときばかりは神様に感謝したい気持ちでいっぱいになります。

来年度の受験生を抱えるご家庭では、何かとご不安を感じていらしゃる頃かと察します。今回は家庭ではどのようなことに気をつけて、受験生をサポートしていけばよいのか、いくつか注意点をあげたいと思います。

受験で成功するためには、テストで点を取ることが必要条件になり、親もこのことに固執しがちですが、このこと以上に大切なことがあります。それは、受験校の選択や勉強方法について、自分で考え、自分で決めるようサポートをすることです。実は、これらを自分で決めようという気にさせることができれば、この段階ですでに、受験結果にも大きな期待がもてるといえます。一方、今まで自分で何かを決めることが少なかった子供は、いざ受験と言われても、それが自分自身のためにするものであることをなかなか受け入れることができません。そのため親が学校について調べたり、参考書や問題集を買い揃えても、子供の気持ちと親の心配がかみ合わず互いにストレスを溜めるだけになってしまいます。これではテストの点も伸びるはずがありません。今年の受験生をみても、伸びた生徒は、自分で決めることができるようになった生徒でした。

親が勉強を見るのはなかなか難しいものです。ただ家庭にしかできないことはあります。それは普段の生活そのもので、親子の対話であり、お手伝いであり、家族旅行です。これら1つ1つが子供の成長を促していることは言うまでもありません。そして、面接試験や作文には、その様子がそのまま現れます。帰国枠入試では、面接試験や作文を重要視する学校が多いですので、今年は受験を盾にして、家庭生活の改善を試みまた促してはいかがでしょうか。

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